庶民を苦しめたのは巨大地震だけではなかった。宝永地震の49日後には、富士山が大噴火したのである。その前兆はあった。
宝永地震の16時間後の翌朝は富士宮付近を震源とする強い地震(宝永富士宮地震=M7.0)が発生したのだ。この地震では江戸、富山、名古屋が激しく揺れた。そして49日後の11月23日(12月16日)、富士山の側面で大噴火が起こり、江戸では10数センチの火山灰が降り積もったのである。
噴火は約2週間も続き、非常に多くの人々の生活に影響を及ぼした。現代において、2週間、火山灰が降り積もれば、ライフラインは完全に遮断されることになる。
「現在、富士山が噴火したらどうなるのか。文明が発達し、人類はコンピューターなど文明の利器を手にしました。そして、そのコンピューターに支配されているといってもいい状態です。従って、もし富士山が噴火して細かい火山灰がコンピューターに入って使用不可になると、被害は想像もつかないほど甚大なものになるでしょう」(島村氏)
東日本大震災から来年3月11日で丸10年を迎える。コロナ禍での巨大地震は、我々に未曾有の被害をもたらすに違いない。
不気味で仕方がない南関東広範囲の異臭騒ぎ…
「大正関東地震(1923年9月1日)が発生してから〝この先100年は大丈夫だろう〟と言われていました。しかし、東日本大震災が起こり、異変が続いています。常々言っていることですが、一つの大きな地震が起きると、留め金が外れたように、その後、次々と大地震が発生する。現在の状況はまさにそれです」(島村氏)
12月11日午前11時15分頃、横浜市栄区本郷台で『校庭で異臭がして複数の児童が体調不良を訴えている』として119番通報があった。横浜市や横須賀市で頻繁に起きている異臭騒ぎは、千葉県内でも昨年5月に起きていた。南関東の広範囲にわたって異臭があるのも不気味で仕方ない。12月17日に茨城県南部で震度4、18日には伊豆大島近海で震度5弱の地震があったばかりだ。
「ある地震学者の話では、異臭は大地震の前兆現象で、M9クラスの巨大地震が近く発生するかもしれないということでした」(前出・サイエンスライター)
防災ジャーナリストの渡辺実氏が言う。
「異臭だけでなく、大地震が起きる環境は整いつつある中で、どれかがトリガー(引き金)になって、天地動乱の時代に突入するでしょう。もはや何が起きても不思議ではない感じがしますね。今の政府を見ていると、新型コロナ禍に巨大地震による災害が加わったら、誰も対応できないような気がします。被害が小さいことを祈るばかりです」
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