
ここ数年、酒類メーカーは缶チューハイに力を注いできた。
一昨年にはコカ・コーラも参戦し、CMなどを通じて〝缶チューハイ戦争〟が繰り広げられた。
中でも人気があったのは、150円前後で購入できるストロング系と呼ばれる缶チューハイのロング缶。一般的な缶チューハイのアルコール度数は3~6%で、ビールとほぼ変わらないが、ストロング系は9%が主流。〝安く早く酔いたい派〟に支持された。
しかし、コロナ禍で培われた健康志向が根付いたためか、人々の好みも比較的アルコール度数の高いものから、微アルコール飲料にシフトしつつある。
「ストロング系のブームによって、アルコール依存症の患者が増えました。特に、女性はホルモンの関係で依存症になりやすい」(アルコール専門外来医)
CMもストロング系は激減
今年3月、政府がメーカー側に対し、アルコールの度数だけでなくグラム数の表示も要請したことで、ストロング系のCMは激減している。
「厚生労働省によれば、生活習慣病のリスクを高める1日平均の純アルコール摂取量は、男性40グラム以上、女性20グラム以上。ストロング系缶チューハイだと1本飲むだけで超えてしまう」(医療ライター)
昨年4月、沖縄のオリオンビールは、ストロング系からいち早く撤退した。アサヒビールは、アルコール度数0.5%の微アルコールビールやハイボールを新たに販売している。
「3月に発売されたアサヒの『ビアリー』は好評で、爆発的に売れています。後発のサッポロビールも、アルコール度数0.7%の『サッポロ ザ・ドラフティ』を販売。アルコール度数1%未満はノンアルコール同様、酒類扱いではなくなり税金がかかりません」(メーカー関係者)
9月末にアサヒから発売されたハイボール『ハイボリー』は、0.5%と3%の2種類あるが、両方とも売れ行きは順調だという。
酒は安く酔える時代から、酔わずに楽しく飲める時代に変わりつつあるようだ。
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