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コロナ禍を襲う「関東地震」「南海トラフ」「富士山噴火」トリプル連鎖Xデー!

コロナ禍に巨大地震や富士山噴火が起こったら…
コロナ禍に巨大地震や富士山噴火が起こったら… (C)週刊実話Web

新型コロナウイルスで日本中が悲鳴を上げている最中に、関東大震災、南海トラフ地震、そして、富士山噴火と超ド級の天変地異が連続して起きる――。歴史を紐解くと、約300年前の5代将軍・徳川綱吉時代に、危機迫る現在と酷似する受難の過去があった。

まず、M(マグニチュード)8以上の元禄関東地震が起きたのは元禄16年(1703年)11月23日。現代の暦に直すと、12月31日の大みそかに当たり、例年なら年の瀬で賑わう東京の街を突如襲ったことになる。

「コロナ禍の日本であっても、天地動乱の巨大地震は容赦なく我々の身に降りかかるのです。元禄関東地震では、相模灘から房総半島にかけて津波の被害も発生しました。入口が狭く、中が広いフラスコ型の東京湾は津波の被害はそれほどでもないと言われますが、本所、深川、両国で1.5メートル、品川と浦安2メートル、横浜3メートル、さらに隅田川の遡上も記録に残っている」(サイエンスライター)

鎌倉に至っては14メートルの津波に襲われ、海岸から2キロ離れた鶴岡八幡宮にまで到達したそうだ。

元禄関東地震の4年後には、南海トラフが荒れ狂う。宝永4年10月4日(1707年10月28日)、東海道沖から南海道沖を震源域とする宝永地震(推定M8.4~9.3)が発生したのだ。宝永地震は記録に残る日本最大級の地震とされる。

「この地震はフィリピン海プレートが沈み込む南海トラフ沿いで、東海地震および南海地震が連鎖的にほぼ同時に起きた連動型地震です。政府の中央防災会議でも、東海地震と南海地震が時間差で発生した地震と考えられるとしている」(全国紙社会部記者)

「次の南海トラフ地震は巨大化する可能性が高い」

武蔵野学院大学特任教授(地震学者)の島村英紀氏が警鐘を鳴らす。

「次に起こる南海トラフ地震は、1944年に発生した昭和東南海地震や1946年の南海地震がやや小ぶりだったので、巨大化する可能性が高いと見られています」

つまり、宝永地震のように立て続けの2連弾になるかどうかはともかく、相当大きな地震になりそうな気配なのである。関西方面などはどこも震度6程度の揺れは覚悟しなければならないだろう。

「ここでも問題は津波の被害です。大阪、名古屋は埋立地が多く、津波に弱いですからね」(島村氏)

宝永地震では、房総半島、伊豆半島から九州にわたる太平洋側の海岸沿いばかりでなく、伊勢湾、豊後水道、瀬戸内海、大阪湾にまで津波が到達した。伊豆・下田では5~7メートル、紀伊半島で5~17メートル、土佐(高知)で5~27メートルと推定されている。とりわけ、土佐では津波が11回打ち寄せたという記録が残っているほどだ。