社会

コロナが変えた性犯罪! 痴漢が減って盗撮&家庭内レイプが急増…

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「新型コロナウイルスの『緊急事態宣言』が出された影響で家にいることが多くなり、性的行為の頻度が増えた」

警察の取り調べに対し、こう供述したのは徳島県内の30代の男性会社員。昨年11月と今年4月、同居する10代の少女に対して性的暴行を加えたとして、「監護者性交等罪」で逮捕、起訴されていた。

「2人に血の繋がりはなく、約10年前から同居していたといいます。被害者が特定される恐れがあるため、詳細は不明な点も多いが、おそらく妻の連れ子でしょう」(事件を取材したフリーライター)

今年7月に徳島地裁で開かれた公判では、鬼畜の所業が暴かれた。

検察側の冒頭陳述によると、被告は「(少女が)小学5年の時に胸を触った際に、しつけの延長で性的行為ができると考え、正座させる代わりに性的行為をするようになった」という。

性的虐待は6年間も続き、犯行の様子をスマートフォンで撮影していた。

フリーライターが続ける。

「政府は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、4月7日に東京などの7都府県に『緊急事態宣言』を発令。同16日には対象地域を全国に拡大しました。この前後から外出自粛のムードが強まり、少女への性的虐待がエスカレートしたようです。耐えかねた少女が被害を訴え、被告は4月28日に逮捕されています」

相談件数前年同月比で2~3割増

突如巻き起こった新型コロナウイルスの感染拡大は、我々の生活を大きく変えた。

マスクの日常的な着用やソーシャルディスタンスなど、新しい生活習慣が定着。インフルエンザの感染者数が昨年同期に比べて激減するなどよい影響も多いが、感染者バッシングや〝自粛警察〟の跋扈、「夜の街クラスター」という用語の1人歩きによる繁華街や飲食店への逆風などの社会問題も生じている。

「巣ごもり生活によるDV(家庭内暴力)や児童虐待増加のリスクも懸念されていました。実際、今年の4〜5月に、全国の『配偶者暴力相談支援センター』に寄せられた相談件数は1万3000件あまり。前年同月比で2〜3割も増えていたのです」(全国紙記者)

中でも深刻なのが、「家庭内で起こる性犯罪」。同じ徳島県では、今年8月にも70代の大工の男が逮捕されている。この事件の被害者は大工の孫娘(10代)だった。

「直接の逮捕容疑は2018年の5月から7月ごろ、自宅で同居していた10代の孫娘にわいせつな行為をしたというものでしたが、少女が被害を児童相談所に訴えたのは今年の6月ですから、性的虐待が最近まで続いていた可能性もあります。大工の仕事もコロナで自粛を求められた業種ですから、一時は収まっていた性的虐待が再燃した可能性も捨て切れませんね」(前出・フリーライター)

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