1977(昭和52)年に設立されたファストフードチェーンの『ファーストキッチン』は、もともとサントリーが親会社だったが、2016年にウェンディーズ・ジャパンに売却された。
「東京でのファーストキッチンは、六本木や日比谷で存在感を発揮し、看板商品のベーコンエッグバーガーが人気を集めていましたが、店舗のインパクトは弱く、思いきって価格を下げたマクドナルドなどに押されっぱなしでした。現在、従来のファーストキッチンとウェンディーズ・ファーストキッチンの2業態で、ブランドの再構築を図っています」(グルメライター)
マクドナルドと“パスタ”で棲み分け
「ファーストキッチンでは04年より、他のハンバーガーチェーンが手掛けていないパスタの販売を始めており、現在はそれをさらに充実させています」(同・ライター)
パスタの価格帯は700円前後だが、格安パスタにありがちな麺はナヨナヨ、具材も少しだけということはない。加えて、店舗の看板が分かりやすくて目立つ英語表記となり、以前より街中での存在感は増している。
日本のハンバーガーチェーンで圧倒的な存在感を放つマクドナルドと、パスタで「棲み分ける」という作戦は、今のところ成功しているようだ。
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