自動車業界の大手メーカー同士、フィアット・クライスラー・オートモービル(FCA)とグループPSA(旧プジョー・シトロエン・グループ)が、1月4日にそれぞれ臨時株主総会を開催し、両社の合併を承認した。
新社名は『ステランティス』。ラテン語の「STELLO(星で明るくなること)」に由来しており、FCAとPSAのそれぞれの豊かな歴史に敬意を表するとともに、自動車業界を変える合併を推進するエネルギーを表現しているという。
この合併により、世界販売台数においてフォルクスワーゲングループ、トヨタグループ、日産・ルノー・三菱連合に次ぐ、第4位の自動車メーカーグループが誕生したことになる。
ステランティスには各ブランドを代表する車種がある。例えば、クライスラーには「ジープ」、フィアットはルパン三世の愛車として広く知られる「フィアット500」、プジョーは「プジョー205」などのスポーティーなハッチバック車、シトロエンは「シトロエン2CV」や「DS」など、個性的かつ独創的なデザインの車で有名だ。
「同社が電気自動車やハイブリッド車、水素カーなどのノウハウで遅れていることは否めません。ただ、もともとFCAは北米と中南米、PCAは欧州に安定した販売基盤があり、合併によって大型車から小型車まで、すべてのラインナップに対応することができます」(自動車評論家)
日本でも“大人気”の『ステランティス』
今後、電化が進む自動車業界においては、ガソリンエンジンのように動力で個体差をつけることが難しくなり、車自体のブランド力が求められるようになる。多彩な車種を有するステランティスは、世界販売台数をジワジワと伸ばしてくる可能性が見込まれる。
実際、ステランティスの一翼を担うことになるシトロエンは、日本で一昨年に先行発売されたMPV「ベルランゴ」が、発表から5時間半で完売している。
ステランティスの魅力的な車はすでに日本の消費者から求められており、この勢いのまま、今後の自動車業界を明るく照らしてもらいたいものだ。
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