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“無検査”「輸入食料品」から新型コロナ!? 危惧される 東京・豊洲市場クラスター

輸入食品から続々と新型コロナウイルスが検出され、検査もできない
輸入食品から続々と新型コロナウイルスが検出され、検査もできない (C)週刊実話Web

世界20カ国以上から輸入される冷凍食品や加工品が集まる日本最大の卸売市場・豊洲市場(東京・江東区)で、新型コロナウイルス感染拡大が懸念されている。

「昨年11月に中国で輸入食品から新型コロナウイルスが次々に検出された、と中国メディアが報じました。これまで豊洲市場では、180名以上の陽性者を出しています。市場関係者だけでなく、輸入食品自体からのコロナ汚染にも警戒が必要です」(水産仲卸業者)

中国メディアによると、昨年11月13日から16日までの4日間、湖北省や山東省など6省10カ所でアルゼンチン、ブラジル、サウジアラビアなどから輸入された冷凍肉や冷凍エビから新型コロナウイルスが検出されたという。主な品目はエクアドル産冷凍エビのパッケージ、ブラジル産冷凍牛肉のパッケージ、ほかブラジル産冷凍手羽肉、ロシア産冷凍イカ、インドネシア産冷凍魚、ノルウェー産冷凍サーモン、アルゼンチン産牛肉、マレーシア産太刀魚&冷凍タラなどだ。

シンガポール国立大学病院感染症専門医のデール・フィッシャー氏の論文によると、「冷凍、冷蔵されたサーモン、鶏肉、豚肉で、新型コロナウイルスが3週間も生存した」とある。

前述したように、豊洲市場には世界20カ国以上から冷凍食品や加工品が集まっている上、ここ数年の自由貿易協定発効で牛肉・豚肉市場での輸入が増加の一途を辿っている。

輸入食品の“無検査”が横行!?

「価格が安いことから、鶏肉は約7割がブラジル産に頼っています。牛肉・豚肉はアメリカ、カナダ。特にカナダ産は米国産より安く、おいしいことから急激に伸びている。問題は、海外での食品製造の劣悪な労働環境です。米国の食肉処理場は〝3密〟の典型。これまで感染者が続出しているにもかかわらず、『移民労働者が多いため、劣悪な環境に見て見ぬふりをしている』と、米政府は批判を浴びています。コロナ感染者数が世界3位のブラジルも、食肉市場の労働環境は推して知るべしです」(輸入商社関係者)

中国では、海外から持ち込まれた冷凍食品のパッケージからもウイルスが検出されている。

「危険なのは豊洲市場関係者だけではない。流通に関わっている人、入荷しているスーパー従業員、購入する買い物客も同様ですよ。消費者は冷凍食品の原産国が海外だったら、パッケージを触った時は手をよく洗うほか、加熱も不可欠です」(食品アナリスト)

輸入食品の検査率は食品衛生監視員の人手不足もあり、約9割が無検査で流通しているという。

国内だけでなく、輸入食品からコロナを持ち込ませないためにも、水際で防ぐ検査率アップが急務だ。

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