8月2日に政府から示された「新型コロナウイルスの感染拡大地域で入院できるのは重症者や重症化するリスクの高い患者に限定する」「中等症でも場合によっては在宅で酸素吸入することもありえる」との認識に対し、SNS上には嘆き悲しむ声があふれた。
すると、同日放送のTBS系報道番組『Nスタ』に出演した『インターパーク倉持呼吸器内科』院長の倉持仁医師が、菅首相と小池都知事を名指しし、「彼らに国を任せていては国民の命は守れない。至急やめるべきだ」と怒り心頭の発言。新型コロナ治療の最前線で奮闘している立場から「抗体カクテル療法は軽症者の重症化を防ぐためのもので、入院しないと投与できない。言っていることがめちゃくちゃ」などと糾弾し、トレンドワードランキングで《倉持院長》が1位になるなど、大いに話題になった。
この倉持院長の発言に、ネット上からは多くの賛同の声が上がった。
《良くぞテレビで言って下さいました!》
《本当にその通りです。医療従事者として先生に賛成致します》
《失政続きの果ての結果が、自宅放棄。それも悪びれもしないで平気な顔で会見する、この上のない厚顔無恥の菅義偉。こんな輩が総理大臣って、国民にとって不幸すぎる》
一部メディアの意図的なミスリード!?
「倉持院長のお怒りはごもっとも。菅首相の疲れた顔を見ると、まるで〝上級国民のために病床は空けておけ〟と言われているように聞こえますからね。一方、この政府の認識は、一部メディアの意図的なミスリードを指摘する声も上がっているのです」(ネットメディア編集者)
確かにその一部メディアは、2日午後18時半に配信した同件を報じた記事の見出し、《「中等症や軽症者は自宅療養を基本」政府、病床確保方針》を、4時間後に【見出しと記事を更新しています】という注釈を付け、《入院患者以外は自宅療養 政府、対象絞り込みへ 病床逼迫受け》に変えていた。並べて見ると、随分と受ける感じが違う印象だ。
「菅首相も、さすがに『中等症は家にいろ』とまでは言っていませんから、新聞にしろテレビにしろ、もう少し詳しく伝えるべきです。まあ、国民の心配をあおってナンボなのかもしれませんけどね」(同・編集者)
何はともあれ、五輪閉幕後の菅首相の言葉が楽しみでもあり、心配でもあり…。
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