保守的なテレビ局として知られたTBSが、人事で大改革に着手する。
今年度視聴率ナンバーワンを記録したドラマ『ドラゴン桜』を制作した福澤克雄氏(57)が7月1日付で上席執行役員待遇に就任する異例の人事が敢行されたのだ。
福澤氏はTBSのヒットメーカーとして知られ、これまでも『GOOD LUCK!!』、『華麗なる一族』、『MR.BRAIN』、『南極大陸』、『下町ロケット』、『陸王』、『ブラックペアン』、『ノーサイド・ゲーム』…そして社会現象を巻き起こした『半沢直樹』など多くの名作ドラマを手掛けてきた。『ドラゴン桜2』も最終回は平均世帯視聴率20.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を達成している。
「今回の『ドラゴン桜』の高視聴率で最終ゴールを決めたようなものです。このまま社長の階段を上り切るのではないでしょうか。もちろん、制作現場は大歓迎ですよ」(制作関係者)
将来の社長との声がでてきた福澤氏。実は、家柄も社長に相応しい人物だ。
「TBS局内で1、2を争うサラブレッド。慶応義塾大学を創設した福澤諭吉の玄孫なんです。当然、幼稚舎から大学まで慶応です。小学5年からはラグビー一筋。慶応大学ラグビー部員として1985年に大学選手権で優勝。その後、日本選手権でもトヨタ自動車を破り、慶応史上初のラグビー日本一の功労者としても知られています」(同)
自分の信念を絶対に曲げない
その後、一般企業に就職したものの、映画やドラマへの思いを断ち切れず、TBSに中途入社を果たした。今回の人事が局内外で話題になる理由は至極明快。
「基本、多くのキー局では制作経験者は出世できない。クリエーティブ能力には長けているが、お金の計算ができない。つまり、経営者に向いていないからです。事実、福澤氏も制作現場においては自分の信念を絶対に曲げない。結果、事前に計上した番組予算を必ずオーバーすることで有名だった。1話の予算が4000万円だとしたら、簡単に1~2000万円くらいの赤字計上してくるんです。全話に均すと毎回総額で1~2億円は出ていく計算です。予算を管理する制作推進部のブラックリストの常連だった。2013年の『半沢直樹』を大ヒットさせても、まだ制推から睨まれるほどの予算をオーバーしていたんです」(事情通)
ところが、大いなる庇護者が現れた。
「TBSホールディングス&テレビの佐々木卓社長です。『現場の人間が出世しないテレビ局に未来はない』と周囲の反対を押し切り、大抜擢したんです」(同)
次回作は初となる時代劇の企画に取り組んでいるという福澤氏。予算を管理するスタッフは、さぞや頭を抱えていることだろう。
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