炎症は、「痛み」「腫れ」「発赤」「発熱」の4つの要素を含む状態のことをいいます。痛みも厳密にいえば、炎症という状態の一部なのです。痛みを鎮めるには消炎鎮痛薬を用いますが、その字が示す通り、炎症を消して痛みを鎮めていきます。
炎症があることは、痛みや腫れ、赤みや熱感が体のどこかにあるということになります。ただし、「腫れ」はあるけど「痛み」はないなど、炎症発生時に4つの要素が必ず同時発生するわけではありません。また、炎症が起こる原因も様々です。
例えば、扁桃腺炎や結膜炎なら細菌やウイルス感染が原因と考えられますし、リウマチ性関節炎なら免疫の異常が原因とみられます。五十肩(肩関節周囲炎)は、肩の使いすぎが原因だったりします。足関節を捻挫して靭帯を損傷した場合は内出血を起こし、まわりの組織が炎症を生じて腫れや熱感、痛みが出ます。
「安静」「冷却」などで治ってしまうことも
治療としては、まずはそれぞれの専門科で原因を除くことになります。しかし、リウマチ性関節炎のように、原因を簡単に取り除けない場合もあります。関節リウマチの治療を開始しながら、経口あるいは外用薬などで消炎鎮痛薬を補助的に投与することになります。
もっと一般的な急性の炎症の場合ならば、原因を除くことができなくても、「安静にする」「冷やす」「消炎鎮痛薬を経口や外用で使う」などの治療手段を組み合わせて炎症を鎮めると、それで治ってしまうことも多いです。
監修/井尻慎一郎先生
井尻整形外科院長。医学博士。著書・監修書に『痛いところから分かる 骨・関節・神経の逆引診断事典』(創元社)、『筋肉のからくり 動かし方を変えるだけでコリと激痛が消える!』(宝島社)などがあるほか、論文、講演、テレビ出演などで活躍中。井尻整形外科HPは下記。
https://ijiri.jp
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