
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、密閉空間を使用する業態の客離れが深刻化しているが、ここにきてマンガ喫茶やインターネットカフェなどの「複合カフェ」が大打撃を受けている。
帝国データバンクによると、2020年度(昨年4月~今年2月)に発生した複合カフェ事業を主力とした企業の倒産が、累計10件にのぼり過去最多を更新した。年度ベースで倒産が10件に達したのは初めてだという。昨年10月にはネットカフェを首都圏にも展開していた『サンコー』(広島市)が、破産手続き開始決定を受けている。
「緊急事態宣言と外出自粛で来客が減り、休業要請が出された段階で経営が立ちいかなくなりました」(ネットカフェ元オーナー)
リモートワークとカップル利用に活路
ネットカフェは他の業態に比べて人件費がかからず、時間帯を問わず集客しやすいという開業メリットがある。大手フランチャイズに加盟する場合はロイヤリティー(加盟料)を別途払うが、小規模なネットカフェの場合はマンガ本の仕入れや内装工事、PCやモニターの設置費用など1500万円~2000万円の資金で開業できるため、一時は新規出店が増加。ダーツやカラオケ、ビリヤード場まで併設したカフェも増えて、国内の総店舗数は約1600店舗、市場規模は約1300億円と推計されていた。
ところが、近年はスマホゲームやスマホ向け電子書籍サイトの台頭で、経営体力のない中小規模のカフェは苦戦を強いられ、大手においても前年業績を大幅に下回っているのが現状だ。
複合カフェは、リモートワーク用の個室やカップルのプライベート空間などに活路を見いだそうとしているが、コロナ禍の長期化が予想され、客足が戻るまでは時間がかかりそうだ。
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Mikael Damkier / Shuterstock
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