政府の地震調査委員会は1月13日、宮城県沖で起こるM(マグニチュード)7.4前後の地震について、今後30年以内の確率が「60~70%」に上昇したことを発表した。
武蔵野学院大学特任教授(地震学)の島村英紀氏が解説する。
「宮城沖では、牡鹿半島の陸よりの沖を震源とするM7.1~7.4前後の地震が繰り返し起きています。平均37.1年間隔というのが地震学では通説です。この地震は仙台市などの都会に大きな被害を与えます」
とりわけ、記憶に新しいのは1978年に発生した地震だ。仙台市で震度5を記録し、ブロック塀が倒壊するなど16名が犠牲となった。
10年前の東日本大震災との因果関係はあるのか。
「政府の地震調査研究推進本部は、最初は別の地震だという見解を示しましたが、その後、その一部(余震)だと見解を訂正しました。東日本大震災が発生して、その震源に近いところではストレスがなくなりましたが、その北と南が危ないと思います。いずれ起きるもっと大きな地震は、M8~9以上が予想されます。この地震では、首都圏などにも甚大な被害をもたらすでしょう」(島村氏)
コロナ禍にある首都圏では、巨大地震も刻々と差し迫っているのだ。
天災は忘れたころにやってくる!
「日本はコロナ一色です。二度目の緊急事態宣言が発出されて、病院もパニック状態。みんな自分のコロナ感染、商売をやっている人なら経営状態しか関心がない。異臭騒ぎも完全に忘れ去られている。『天災は忘れたころにやってくる』という格言通り、こういうときが一番危ないと思いますよ」(科学ライター)
昨年12月18日、新島・神津島近海でM5.0、震源の深さ約11キロメートルの地震が発生、伊豆諸島の利島村で最大震度5弱を観測した。
「ちなみに、満月、新月は引力が最も強くなり、地震が起きやすいとされます。伊豆諸島の強い地震は新月の3日後でした」(同)
2021年1~3月の満月、新月を調べると、満月は1月29日、2月27日、3月29日、新月は2月12日、3月13日だ。要注意である。
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