1月4日、菅義偉首相が緊急事態宣言の検討を表明した2日前、俳優・伊原剛志が自身のツイッターで宣言の発令に反対を表明していた。
奇しくも東京、神奈川、埼玉、千葉の一都三県の各知事がそろって首相に要請をした日で、伊原は、
《緊急事態宣言出すんだったら補償もやろ!政府よ国民を助けてくれよ!そして、医療が逼迫してる??春から今まで何やってたん?疑問だらけで言うこと聞けないのは俺だけ???》
と、政府の無策に怒りをにじませるツイートをした後、連続で投稿。
《みんなもう充分耐えたよ!声をあげよう》
《医療逼迫してるから緊急事態宣言?では、世界では日本よりも感染者数が多い国も多くある そういう国では医療どうなってんだろう?》
《あのさ俺はね補償の無い緊急事態宣言という事について言ってるんだけどな。手厚い補償があったら納得する人多いんちゃうの。手厚い補償と対策があったら医療関係者も納得する人多いんちゃうの。》
など、これまでの対応に疑問を持ちながら、
《結論!!財政出動してくれ!!そして、消費税一定期間でも良いから無くしてくれ!!これです》
と、政府による大規模な財政出動を求めた。
伊原剛志咆える「補償があれば安心できる!」
このツイートがネット記事で報じられると、伊原のもとには「財源はどうするんだ?」という意見が殺到。それらの意見に対しては、
《お金刷れるだけ刷ろうよ(別に刷らなくても数字書き込むだけだけど)緊急事態やねんから。MMT 現代貨幣論勉強してな》
と、ニューヨーク州立大のステファニー・ケルトン教授が提唱したインフレにならなければ財政赤字の膨張は問題ないとする学説「現代貨幣理論(MMT)」を出し、財政出動しても問題にならないと断言をした。
伊原の意見には賛同の声が集まり、それらをリツイートしてさらなる賛同を得ようと奮闘している。
菅首相が緊急事態宣言に触れた翌日も伊原はブレることなく、
《おはようさんです 世の中がどんな状態でも時は流れ進みます。自粛と補償は一体!!充分な補償があれば多くの人が安心できる 自粛も出来る心配しなくても財源はあるんです!!(ここを知って欲しい)》
国民全員に行き渡る補償と給付をするだけの財源はあると言い切り、「自粛と補償」はセットだという主張を繰り返した。
今回の緊急事態宣言は、飲食店に時短要請することとテレワークの推進が中心。ただ、飲食店は新型コロナウイルス感染の影響をもろに受けて経営は青色吐息のところばかり。ここに来て補償なき緊急事態宣言をされたら、つぶれる店舗が増えるのは間違いない。
政府は要請に応じた店舗への協力金を拡充する考えを示したが、1日4~5万円では納得できないだろう。伊原の意見は正論な上、多くの人を救う可能性がある。果たして選挙を控えた自民党と菅義偉首相に、この悲痛な声は届くのだろうか。
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