社会

“ジャスコ”知らない世代増加…名称商標出願のナゾ~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏

(C)週刊実話Web

国内小売り最大手の「イオングループ」は、三重県四日市市にあった老舗呉服店「岡田屋」がルーツだ。1970年に総合スーパーの「ジャスコ」が設立されたが、89年に同社を中核とするジャスコグループの名称をイオングループに変更した。

「今年3月、イオンはジャスコの店名ロゴを商標出願しました。これはジャスコの復活を具体的に企図したものではなく、同社は過去の商標を引き続き登録するため、何年かおきに出願を続けているのです。創業者である岡田卓也イオングループ名誉会長が、かつて命名したジャスコの名称を永遠に尊重するための処置です」(経済紙記者)

増え続けている「ジャスコ」の名を知らない世代

ジャスコグループはM&Aを繰り返して巨大化したため、以前はグループ内に「サティ」など複数のブランドが併存していた。それらを2011年から順次、イオンに統一することで、宣伝効率の向上を図り、ブランド力を高めてきた。その結果、店名としてのジャスコは消滅したのである。

ジャスコの名を知らない世代が、年々増え続けているが、今でも特に東海地方の出身者には、往時の店名を懐かしむファンが多い。

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