社会

東レでまたしても巨額横領事件!元社員が2億5000万円着服

(画像)kravik93 / shutterstock

大手繊維メーカーの東レは、繊維事業で糸の営業担当者が約2億5000万円を着服していたとして、4月27日付で懲戒解雇したことを発表した。

「大阪本社に勤務していた営業担当が取引先に商品を納める際、本来より高い代金を請求して差額を横領する不正を繰り返し、総額2億5000万円を懐に入れていました。東レ社員の巨額横領事件は、この8年間で3件も表沙汰になっています。そのたびに、東レは『コンプライアンスの意識を徹底し、社会の信頼と期待に応えるように努めます』とコメントしています」(経済ジャーナリスト)

まず、2010年から13年にかけて、静岡県の三島工場に勤務していた社員のTが架空の工事代を請求し、パソコンを不正に750台購入。都内の質店などに転売して同社に約1億3000万円の損害を与え、13年7月、懲戒解雇処分になっている。

「Tは着服した代金を『自宅の購入資金や遊興費に使った』と認め、背任容疑で逮捕されました」(警察関係者)

横領した金を銀座のクラブで散財

15年2月には、約2億円を不正に着服したとして、医療機器の販売促進を担当していたHの懲戒解雇を発表。同時にHを背任容疑で刑事告訴し、同年11月、警視庁に詐欺容疑でHと元妻ら3人が逮捕された。

「Hは00年から14年にかけて、外部にパンフレットなどの架空発注を繰り返し、代金を還流させていました。横領した約2億円の大半を銀座クラブの遊興費に充てていました」(クラブ関係者)

元ホステスは「Hは医療用具製品課長だったことから、大病院関係者の接待でクラブを使うようになったんです。店では『自分はバツ5で、離婚した元妻はいずれも銀座のホステスだった』と自慢していた。詐欺で一緒に逮捕された元妻も、銀座ホステスでした。デブでうだつが上がらない、どう見ても女性にモテないHが銀座でチヤホヤされたのは、東レという超安全な支払先があったからですよ」と述懐する。

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