北朝鮮の東京五輪〝ボイコット宣言〟は菅義偉政権を直撃。とりわけ、「令和の金丸信」という強い願望を抱いている二階俊博幹事長の落ち込みようはハンパではないという。
「北朝鮮不参加の情報に接した二階幹事長は、一瞬、ボー然とした様子だったそうです。二階幹事長は『令和の金丸信』として本気で北朝鮮に乗り込む覚悟だった。その狙いは、金正恩総書記の実妹で海外折衝役を果たす金与正氏(党宣伝扇動部副部長)を東京五輪に招き、最終目的である金総書記とのトップ会談で拉致問題解決の糸口を探っていたからだ」(自民党関係者)
一連の説明の前に、金丸信氏とはどんな人物だったのか。金丸氏は副総理、自民党副総裁、幹事長などを務めた日本政界のドン。1990年に訪朝、金日成国家主席と会談し、日朝国交正常化交渉にこぎつけた。訪朝団は、日本社会党の田辺誠副委員長が団長だったにもかかわらず、マスコミは時の権勢から「金丸訪朝団」と書き立てた。
「二階幹事長が訪朝にこだわったのは、7月の東京五輪で〝菅・与正会談〟が実現すれば、今秋に行われる自民党総裁選での菅首相再選と、総選挙での勝利は確実と計算したから。二階幹事長もその立役者として、幹事長続投も見えてくる。二階幹事長の選挙区である和歌山3区への鞍替えを狙う、世耕弘成参院幹事長にも睨みを利かせることができ、三男への地盤禅譲も円滑に進むでしょう」(同)
平昌冬季五輪の再現をイメージしていたが…
二階幹事長は訪朝に本気だった。3月、超党派の日朝国交正常化推進議員連盟の役員会で、顧問を務める二階幹事長は「訪朝を考えてみる。皆さんの協力があれば一緒についていく」と述べているのだ
「二階幹事長の念頭にあったのは、3年前の韓国・平昌冬季五輪です。与正氏が韓国入りしたことで、その後のトランプ大統領と金総書記の米朝首脳会談につながった。二階幹事長も平昌の再現をイメージしており、その手筈は、まずは自らが訪朝して与正氏を東京五輪に招く。そして、菅首相と与正氏の五輪外交を実現させ、その後、金総書記との首脳会談に持ち込む。二階幹事長は中国人脈を駆使して、実際に訪朝の機会を模索していた。その矢先に届いた北朝鮮からの五輪不参加メッセージだけに、二階幹事長は愕然としたのです」(政治担当記者)
二階氏周辺関係者が引き継ぐ。
「北朝鮮が五輪不参加宣言しても、完全に参加が消滅したわけではない。というのは、18年の平昌五輪のときも、17年末まで北朝鮮は『不参加』と言及していた。それが一転、参加を決めた。今回も日米の出方をうかがっているとの見方があります」
東京五輪の7月まで菅政権が持つか分からないが…。
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