北朝鮮は、今なお「新型コロナ感染者はいない」と主張しているが、ワクチンは欲しがっている。
「3月2日、ワクチンを途上国などに分配する国際的な枠組みである『COVAX』が、北朝鮮に対し、5月までにインドで委託生産されたアストラゼネカのワクチン170万4000回分、およそ85万人分を供給すると発表しました。これは北朝鮮の全人口のおよそ3%分の量で、韓国のSBSテレビは《全権を金与正氏が握り、接種対象を選ぶ作業などに入った》と伝えています」(在日韓国人ジャーナリスト)
新型コロナウイルスの感染者が確認された途端、中国との国境を全面封鎖していた北朝鮮だが、徐々に国境も開き始めた。
「この間、国境を挟んだ密貿易さえできない状況でしたが、3月1日から鴨緑江にかかる『中朝友誼橋』を、中国・丹東から北朝鮮・新義州に向けて大型コンテナを積載したトラックが渡り始めました。主に生活物資の搬入だったようです」(北朝鮮ウオッチャー)
中国税関によれば、2020年の中朝貿易の総額は、前年比80.7%減だった。
「北朝鮮国内の工場などの生産量も、2019年比で2~3割程度でした。このまま〝鎖国〟を続けると、さすがに立ち行かないと判断したのでしょう」(同)
5年以上15年以下の労働教化刑!
しかし、国境開放は北朝鮮にとって国の根幹を揺るがす問題をはらんでいる。
「海外、特に韓国からの情報の流入を警戒しているのです。北朝鮮は、昨年制定した『反動的思想・文化排撃法』により、《南朝鮮(韓国)の映画、録画物、編集物、図書、歌、図画、写真などを直接見たり聞いたり保管したりした者は5年以上15年以下の労働教化刑(懲役刑)を宣告する》と定めているほどですからね」(前出・ジャーナリスト)
ちなみにアダルト向けのビデオなども同じ量刑が科されるという。
「鑑賞しただけで5年以上15年以下の懲役ですからね。作品を海外から流入させたり流布した者は、無期懲役刑や死刑などの最高刑に問われます」(同)
本誌『週刊実話』を持ち込めば、死刑になるかもしれない…。
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