大阪・新世界のふぐ料理の名店『づぼらや』が昨年9月に惜しまれつつ閉店したが、閉店により取り外された店頭の巨大ふぐちょうちんの行方に注目が集まっている。
同店のふぐちょうちんは、派手な宣伝オブジェが多い大阪を代表する人気キャラクター。それだけに観光客や地元の人間からは、今も「寂しい」「新世界という感じがせえへん」の声が聞こえてくる。ちょうちんが下ろされた店頭には「ほな!さいなら」と、いかにも大阪らしい別れのメッセージが残されていた。
2008年に閉店した飲食店『くいだおれ』の名物だった『くいだおれ太郎』は、現在、すぐ近くの中座ビルに店頭オブジェとして貸し出されている。このような背景を受け、『づぼらや』側もなんらかの形で保存を考えているという。
松井一郎大阪市長も“存続”に前向きだが…
大阪名物のピンチには、松井一郎大阪市長も反応。実はこれまで違法看板であったことを認めた上で「安全性を担保できるなら、オブジェとして残せる形を考えていきたい。看板ではない扱いで維持したい」と意向を示した。だが、その今後に関しては、まだ白紙に近い状態だ。
「すぐ近くの温泉リゾートやジャンジャン横町、さらに新今宮に建設中の星野リゾートの名前まで出ていますが、いずれも決め手が今ひとつ。これからですね」(地元紙記者)
名物オブジェが消えた上にコロナ禍で元気のない新世界と道頓堀。「早いこと大阪らしさを取り戻して、景気よくしてもらいたい」とは地元の声だ。
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kimtoru / PIXTA(ピクスタ)
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