緊急事態宣言下にもかかわらず、午後8時以降に東京・銀座のクラブなどを訪れていたことがバレてしまった自民党の松本純国対委員長代理と公明党の遠山清彦幹事長代理。「〝陳情〟をいただいていた…」などと説明していたが、実際、日本を代表する繁華街・夜の銀座で〝ついに自殺者が出た〟という怪情報が飛び交うなど、街は混乱をきたしているようだ。
「大半のクラブは新年の12日から営業を開始したのですが、通常営業を続ける店、時短要請に従って午後8時までの店、午後8時以降は闇営業するクラブなど、さまざまです。初出勤すると店がつぶれていて12月分の給料がもらえず、路頭に迷っているホステスも続出。自殺者が出たという情報も流れていますよ」(銀座社交料飲協会会員関係者)
緊急事態宣言再発令が出る前、銀座クラブのオーナーたちはLINEで連絡を取り合って対策を練り、「時短要請を受け入れれば店はつぶれる。ホステスの給料も払えない」という結論に達し、都の時短要請を拒否。約500店舗が通常営業を続けている。
「ただ、8丁目の通称『ポルシェビル』と呼ばれている複数のクラブが入るビルは、管理者側が午後8時でシャッターを閉めてしまうため、8時以降は営業できない」(銀座ポーター)
「店側も台所は火の車…」
通常営業を続けている某大箱クラブチェーンは、営業初日の12日こそ予想外の客の入りだったが、2日目以降は閑散としている。
「初日はホステスたちに客を呼ぶように強制をかけていたこともあって、ほとんどの店が忙しかった。強制をかけなかったウチでも、まあまあの客入りでした。次の日も期待したんですが、2組。その次の日も似たようなもの。他店も13日以降はガラガラです」(同店長)
飲食店への時短要請の協力金は1店舗あたり1日6万円。接待を伴う店のホステスやキャバクラ嬢の保障には一切触れていない。
「店側も台所は火の車です。とてもホステスの生活の面倒まで見られない。将来を悲観したホステスの自殺という怪情報が流れるのも、夜の銀座の現状を表している」(銀座消息筋)
2020年の自殺者は前年比750人増の2万919人(速報値)。女性は同885人増の6976人だった。政府の救済策は急務。松本議員、遠山議員とも、人一倍そのことを憂いていたのかもしれない。
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