1月10日に東京・両国国技館で幕を開ける大相撲初場所。日本相撲協会は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、観客の上限を定めて開催すること発表した。
「5日に横綱・白鵬のコロナ感染が判明し、激震が走りました。それでなくても今年の角界は、大きな変わり目に差し掛かっています。白鵬、鶴竜の両横綱は、ごく近いうちに引退必至。とりわけ鶴竜は、初場所中に引退を表明する可能性が高い。白鵬も体のあちこちに爆弾を抱えています。いつ再発し、引退に追い込まれるか分かりません。何しろ、お目付け役の横審とは犬猿の仲ですから」(担当記者)
となると、貴景勝、朝乃山、正代の3大関にはビッグチャンスが巡ってくることになる。果たして、この3人の中で誰が横綱一番乗りを果たすか。こちらも今年の見どころではあるが、気になるのは3大関とも、同じような〝厄介ごと〟を抱えていることだ。
「綱取りのような大仕事は1人ではできません。周囲のバックアップ、中でも師匠による心身両面の支えが不可欠ですが、その師匠に問題があるのです」(同・記者)
貴景勝の“ハードル”は師匠との不仲!?
師匠との問題でまず思い浮かぶのが、この初場所で綱取りがかかる貴景勝だ。
「大関昇進のときパーティーの分け前で揉めたように、師匠の常盤山親方(元小結・隆三杉)との不仲は有名。今度の綱取りも、貴景勝は徹底的に自分流を貫くはずです」(部屋関係者)
ともに初場所はかど番の朝乃山と正代も、やはり師匠が不安だ。朝乃山はこれまで自分を育ててくれた先代の高砂(元大関朝潮)が11月場所限りで定年になり、モンゴル出身の新高砂(前錦島、元関脇・朝赤龍)に代わったばかり。この交代劇については、裏でひと悶着あったようだ。
「いったん、朝乃山の近畿大学の先輩で、心を寄せる若松親方(元幕内・朝乃若)で決まったのに、一晩で朝赤龍に変わったそうです」(前出の担当記者)
正代の師匠、時津風親方(元幕内・時津海)も昨年10月、無用な外出をして謹慎、降格処分を受けるなど、信頼性はまるでない。
果たして、彼らはどこまで1人で頑張れるか。綱取りのハードルは高そうだ。
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