(画像)Alan C. Heison/Shutterstock
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侍ジャパン監督「後任選び」が難航! イチロー氏や松井秀喜氏が選ばれない“裏事情”

WBCで日本を14年ぶりに世界一に導いた侍ジャパン・栗山英樹監督の後任選びが難航を極めている。


「契約満了により、栗山氏は5月いっぱいで侍ジャパンの監督を退任。多くのファンが続投を望んでいましたが、残念ながら叶わぬ夢となりました」(スポーツライター)


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気になる「次期監督」については、共に元メジャーのイチロー氏や松井秀喜氏など、様々なビッグネームが飛び交っている。しかし、こちらも〝叶わぬ夢〟になりそうだ。


「イチロー氏や松井氏クラスとなると、〝絶対に優勝できる〟という盤石の体制でなければ監督オファーは引き受けられないでしょう。次のWBCで優勝を逃せば〝戦犯扱い〟でミソがつき、これほどの大物が事実上、そこで指導者人生を終わらせてしまいかねないからです」(同・ライター)

山本浩二氏が見せた男気

実は、次のWBCは大会戦力やメンタルの面から「連覇」は難しいとみられている。

「今大会の侍ジャパンが〝過去最強〟と呼ばれたことからも分かるように、次期大会はやや小粒のチームになることが予想される。例えば、大活躍だった大谷翔平も、二刀流を続けていればガタがくるかもしれない。選手たちの精神面も、今回は挑戦者でしたが、次は〝ディフェンディングチャンピオン〟となり、今まで以上のプレッシャーがかかる。こうした背景から、次のWBCは思うような成績が残せない可能性が高いのです」(スポーツ紙記者)


「連覇」に期待のかかる後任の監督が〝貧乏くじ〟と化したのは今回が初めてではない。


「前年メダルなしに終わった北京五輪のリベンジに加え、2006年大会からのV2を果たした09年のWBCは大盛り上がりに終わりました。ところが、この連覇によって13年大会の監督には『勝って当然』という重圧がそれまで以上にかかり、人選に苦労したのです」(同・記者)


実際、09年大会で指揮を執った原辰徳監督は早々に続投を固辞。この時も落合博満氏などのビッグネームがささやかれたが…。


「結局は元広島東洋カープ・山本浩二氏が代表監督を引き受けました。監督として一度しか優勝経験がない山本氏という人選に、当時の野球ファンからは異論も噴出しましたが、引き受けてくれる監督がいなかったのです。また、日本代表が3連覇を果たすと主催のアメリカがヘソを曲げ、次回以降の存続や大会の権威が危うくなる恐れもあった。そこで、次は負けても仕方ないといったムードまで漂い始めていましたからね。困った揚げ句、山本氏が男気を見せたというわけです」(同・記者)


今回の後任監督人事も当時の状況にそっくりだ。結果、イチロー氏や松井氏は次回以降に温存。「微妙な人選」でお茶を濁すことになるかもしれない。


次期代表監督は〝つなぎ〟の役割となってしまうのか。