総工費約600億円を掛けた北海道日本ハムファイターズの新球場『エスコンフィールド北海道』（北広島市、収容人数3万5000人）が開場して2カ月。早くも、札幌ドームへの〝Uターン〟を望む声が出ている。

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エスコンフィールド北海道は「世界がまだ見ぬボールパーク」をキャッチコピーとした球場で、天然温泉やサウナに入りながら試合が観戦できるほか、世界初となる球場内醸造のクラフトビール、北海道産の食材が味わえる飲食店もある。

「球場へのシャトルバスは、最寄りのJR北広島駅と新札幌駅などから出ています。シーズン開幕当初は『バス乗り場が90分待ち』と報道されましたが、皮肉なことに日ハムの負けが込んだことで観客数が減った。加えて、シャトルバスも増便したことで4月中旬にはバス待ちは解消されました。問題はマイカー利用者のための駐車場ですよ。エスコンの駐車場は、約4000台分しかない。周辺には大型商業施設があるため、目的外の駐車や違法駐車も横行し、近隣住民とのトラブルも続出しています」（札幌在住のフリーライター）

観戦するのに家族4人で“5万円”

たとえ駐車場に車を止められたとしても、料金は試合のある日で1500円〜3000円。しかも観戦チケット代は時期や曜日によって変わる変動制なので、他球場から比べると割高だ。

「マイカーで土日開催の試合を観戦した場合、内野席チケット代、駐車料金、食事代など諸々を入れたら1人1万円以上を覚悟しなければならない。4人家族なら5万円近くになる計算。そう何回も球場観戦なんてできませんよ」（熱烈な日ハムファンの水産仲卸業者）

その点、札幌ドームならマイカーを使わず、地下鉄で30分ほどで行けるため、主に札幌市在住の日ハムファンは〝Uターン〟を切望しているのだ。

「本拠地移転の経緯からして、Uターンは不可能でしょう。今後は球団側が施設料金を安くしたり、駐車場問題をクリアにする企業努力、そして、何より勝ち続けてファンを熱狂させれば不満なんか吹き飛びますよ」（地元テレビ関係者）

日ハムは下位低迷中だ。