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半世紀が経った現在も燃え続ける穴「ダルヴァザ・ガスクレーター(トルクメニスタン)」【侵入禁止のタブー区域③】

 
※イメージ (画像) Matyas Rehak / shutterstock

いまや金さえあれば宇宙にも行ける時代だが、世界には国家や政府、巨大企業によって隠蔽され、厳重に管理された一般人が立ち入ることのできない「侵入禁止のタブー区域」が存在する。こうした場所こそ、探検され尽くした地球に残る〝現代の秘境〟である。ただし、近づく者に命の保証はない…

絶対に入ることのできない、延々と燃えさかる巨大な穴。別名「地獄の門」と呼ばれるのが、トルクメニスタンにある「ダルヴァザ・ガスクレーター」だ。

数週間で燃え尽きるはずが…

1971年、ソ連(現・ロシア)による天然ガス調査で事故が起き、直径約90メートルに及ぶ穴を空けてしまう。

結果、地下から有毒なガスが噴出し、近隣の街に影響が及ぶ危険性が生じたため、当時のソ連の技術者たちは、「ガスを燃やせば処理できる」と火をつけてしまった。

当初、数週間で燃え尽きると思われていたが、半世紀が経った現在も燃え続けている。

ソ連崩壊でトルクメニスタンは独立し、2010年には現地を視察したグルバングル・ベルディムハメドフ大統領が「ガスがもったいない。穴を潰してしまえ」と命令したが、現時点で天然ガスの燃焼を食い止めることは技術的に困難とされ、埋蔵量も不明であるため、今後いつまで燃え続けるのかも分かっていない。

侵入禁止のタブー区域④に続く

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