お仕事お疲れ様です！ 皆さん、今年は素敵な夏映画に出会いましたか？ 私は『イン・ザ・ハイツ』と『プロミシング・ヤング・ウーマン』が心に残っています。で、今回は紹介するべきか…とても迷いましたが、なんの予備知識もなく、ただただ楽しめる『純烈ジャー』をピックアップ！
スーパー銭湯を拠点とする、人気の歌謡コーラスグループ『純烈』が主演の戦隊モノです。東映が配給ならば、メガホンを取ったのは特撮監督として日本のトップを走り続ける佛田洋さん！ そして『純烈』メンバーのうち3人は過去、特撮モノに出演しています。酒井一圭は『百獣戦隊ガオレンジャー』、白川裕二郎は『忍風戦隊ハリケンジャー』、そして、うちの主人、小田井涼平は『仮面ライダー龍騎』。だから、本格的な戦隊モノを演じるための実績は、あるわけです。
物語は、現実そのままにスーパー銭湯で人気の『純烈』を演じていますが、別の姿としても活躍をしています。温泉の平和を乱す悪がいて、イケメンが次々と姿を消してしまうが、事件性がないために警察は動いてくれず…。そこに純烈ジャーが登場するのです！
ヒーローものっぽいテーマ曲がカッコいい！
スーパーヒーローに変身する工程に思わず突っ込みを入れたくなるけど、アイデアはとっても面白い！ ストーリーの流れも共感できるし、何より現場の楽しさがスクリーンからも伝わってきます。大人が真面目に、本気で遊んでいる感じ。そして、なんと言っても前川清さんと小林幸子さんの登場には、笑いを堪えきれませんでした。よく、ここまでやってくださいました！ 感謝感激です。
さらにもう一つ、テーマ曲がすごくカッコいい。今まで『純烈』が歌ってきた歌謡曲も素敵ですけど、この『NEW（入浴）YORK』は、いかにもヒーローものっぽい。それもそのはず。作曲は「アニソン界のプリンス」の異名を持つ影山ヒロノブさんですから納得です。
こうして、自分の家族が出ている映画を紹介するのは初めてです。恥ずかしいし、主人はいま原稿を書いている横で出掛ける準備をしてますし、『純烈ジャー』について書いてるなんて言ってないし、これを読まれても小っ恥ずかしい…。
でも、本当に見ていて何度も大笑いしました。『純烈』のファンは間違いなく、めっちゃくちゃ心が温まる嬉しい1本！ このユーモアにハマる人も多いと、すでにたくさんのマスコミ関係者から、嬉しい報告も。
私は、密かにこれがシリーズになってくれたらいいなぁ～と思っています。
LiLiCo
映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS『王様のブランチ』、CX『ノンストップ』などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。