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沈んだ生物を石化させる“死の湖”「ナトロン湖(アフリカ)」【侵入禁止のタブー区域②】

※イメージ (画像) Danita Delimont / shutterstock

いまや金さえあれば宇宙にも行ける時代だが、世界には国家や政府、巨大企業によって隠蔽され、厳重に管理された一般人が立ち入ることのできない「侵入禁止のタブー区域」が存在する。こうした場所こそ、探検され尽くした地球に残る〝現代の秘境〟である。ただし、近づく者に命の保証はない…

炎のように真っ赤に染まったその湖に沈めば、体がドロドロに溶け、しかも生きながら石となる…。そんな恐ろしい特性を持つのが、アフリカ・タンザニアにある「ナトロン湖」だ。

真っ赤に染まった湖水の正体

琵琶湖以上の広さにもかかわらず水深は最大3メートル程度で、その正体は大地溝帯(グレート・リフト・バレー)の窪地に大量の塩分を含んだ湧水が流れ込んだ「水溜まり」である。

赤道直下の乾燥地帯ゆえに湖水はどんどん干上がり、高濃度となった塩分は、アンモニア並みのph11近くという強アルカリ性。そのため好塩性の微生物スピルリナが大量発生し、湖水は真っ赤に染まっている。

高濃度の炭酸ナトリウムの作用で、実際は水に沈んだ生物は溶けるのではなく、急速に石化してカチカチに固まるのだ。

侵入禁止のタブー区域③に続く

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