ハリウッドスターの次は、歴史上の人物に会えるかもしれないホテルを紹介しよう。
ロンドンで、もっとも幽霊が出没するホテルとして有名な「ザ・ランガム・ロンドン」は、時の皇太子エドワード7世によって1865年に創業を開始した、ヨーロッパ初のグランドホテルにして、五つ星のホテルである。
レディー・ガガがロンドンを訪れる際には必ず泊まるホテルとしても知られており、過去には、『サロメ』の著者オスカー・ワイルド、チェコの作曲家ドヴォルザークなどが滞在し、コナン・ドイルは『ボヘミアの醜聞』と『四つの署名』の中で、同ホテルを描いている。
そんな歴史ある超高級ホテルには、最低でも5人の幽霊が暮らしているらしい。とくに333号室では多くの目撃情報があり、ヴィクトリア朝時代のイヴニングドレスを着た女性の霊が出没。霊が夜通し室内を歩き回るため、予定より早くチェックアウトする宿泊客も多いようだ。
地下で音を鳴らしたり物を隠す
さらに、4階から身を投げて死んだとされるドイツ人皇太子の幽霊や、新婚旅行で妻を殺害し、みずからも自殺した医師の霊、執事やドイツ人兵士の霊も目撃されているが、中でももっとも著名なのは、ナポレオン3世だろう。
かの有名なナポレオン・ボナパルトの甥にあたり、フランス第二共和政大統領、フランス第二帝政皇帝に即位したナポレオン3世は、第15代将軍の徳川慶喜とも交流があることで知られている。彼は、1871年に廃位され、家族と共にイギリスへと亡命したのちに、「ザ・ランガム・ロンドン」でしばらく暮らしていたという。
イギリスに渡ったあとも、クーデターを企てていたナポレオン3世であったが、志半ばであえなく病死。そんな心残りのせいか、彼はホテルの地下にたびたび現れ、奇妙な音を鳴らしたり、あらゆる物を隠すようだ。
150年以上の歴史を持つホテルだけあって、ザ・ランガム・ロンドンには古風な霊の目撃情報が多い。クラシカルな恐怖体験をしたい方には、オススメの心霊スポットだ。
ガチで霊が出る世界のホテル③に続く
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