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巨人・原辰徳監督“契約最終年”の誤算…今年はノーカンでもう1年!?

東京ドーム
東京ドーム (C)週刊実話Web

逆転優勝したい、ソフトバンクにリベンジしたい…。

その思いを強くしているのは選手、首脳陣だけではない。巨人フロント、読売グループもペナントレースの行方を見守っているはずだが、首位阪神の背中はなかなか捕まえられない。

「交流戦が終わり、リーグ戦に戻りましたが、6月22日時点で首位阪神とは6ゲーム差。原辰徳監督は『思ったよりも開いていない』と強気の発言をしました。そう言わなければ、諦めムードが漂い始めていたと思います」(巨人番記者)

取材陣の多くがそう口にしていた。優勝経験の多いチームは「勝負どころ」を分かっている。力の入れどころも熟知していれば、ペナントレースの流れを読む力もあるから、「諦めるのも早い」というわけだ。

「昨季と比べ、明らかに戦力がダウンしています。新外国人のE・テームズはいきなり大怪我を負い、J・スモークは家族の来日がかなわないため途中退団となりました。エースの菅野智之は不振で一軍登録抹消、ドライチは一軍戦力になりません。丸佳浩の不振、梶谷隆幸の故障などもあり、ベストオーダーを組めた試合はどれだけあったか…」(ベテラン記者)

負けたまま退かせることはできない

人材難を補うためか、20歳の戸田懐生投手、24歳の平間隼人内野手と支配下選手契約を結んだ。

「両選手とも阿部慎之助二軍監督の推薦です」(同)

阿部二軍監督への禅譲は間違いなさそうだが、気になるのは原監督の任期。3年契約と伝えられているが、このまま阪神とのゲーム差を縮められなければ、原監督はソフトバンクへのリベンジも果たせないまま、退くことになる。

「昨年9月、1066勝の川上哲治氏を上回り、球団歴代史上最多勝利数を誇る名将となりました。負けたまま退かせることはできません」(球界関係者)

阪神とのゲーム差が縮まらない以上、そうなったときを想像してしまう。有事の際は「契約延長」も十分にあり得るのではないか?

また、いきなり切り換えるリスクを名目に、阿部二軍監督を一軍担当コーチに昇格させ、22年シーズンを戦うことも考えられる。

「山口俊の合流後、猛追の機運を掴めなければ、クライマックスシリーズで逆転しての日本シリーズ進出に切り換えなければ」(同)

今の劣勢の状況を覆せたら、名将中の名将だろう。歴代最多勝の指揮官は、球宴休み以降、監督人事にも翻弄されそうだ。

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