鶏肉料理の食中毒が激増! 夏場の“生食”に潜むカンピロバクターの恐怖

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梅雨でも猛暑日が続く今年は、食中毒に注意が必要だ。

「特にノロウイルスと、鶏の腸内にいるカンピロバクターが原因となった食中毒が急増しているので要注意です」(全国紙記者)

一昨年、東京都では食中毒が104件発生し、うち19件がカンピロバクターによるものだった。

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「生の鶏肉や、加熱不十分な鶏肉料理(鶏肉のさしみ、鶏わさ、鶏レバー)などが多かった。生の鶏肉を触った手指や包丁、まな板から別の食品にカンピロバクターがついた2次汚染による食中毒も報告されています」(食品衛生に詳しいジャーナリスト)

難病を誘発する恐れも


鶏肉に関しては、牛肉のように「生食の法規制」の基準がないという。

原則として加熱調理前提になっているからだが、鶏刺しを食べる文化がある鹿児島県や宮崎県では、独自に生食用の鶏肉のしめ方、加工、提供の基準を作り、日常的にスーパーなどでも販売されている。

「飲食店でも同じですが、問題は内臓。菌が他の部位に付着して2次感染を起こす可能性がある」(同)

ここ数年、首都圏にも鶏肉産地の専門居酒屋などが進出し、鶏刺しや鶏わさ、鶏レバーなどのメニューが並んでいるが…。

「夏場の鶏肉は十分加熱しないと危険です」(同)

カンピロバクター食中毒にかかると、主に下痢、腹痛、発熱などの症状が出る。

「症状が収まった後も、呼吸困難や手足のしびれ、顔面麻痺、歩行困難などの神経症状を伴う難病のギラン・バレー症候群を引き起こすこともあるので十分に注意してください」(同)

夏場の鶏肉は“ナマはダメ。ゼッタイ”と覚えておこう。