
「損して得取れ」ということわざがあるが、欲をかいて大損しそうなのが横綱の白鵬だ。
ソフトバンクの王貞治球団会長や女優の紺野美沙子さんらが委員を務める「大相撲の継承発展を考える有識者会議」の山内昌之委員長(東大名誉教授)が、4月19日に提言書を八角理事長(元横綱北勝海)に提出した。
その中では、現役時代に著しい実績を残した横綱に対し、しこ名のまま一代限りで親方になれる「一代年寄」についても言及され、部屋の弟子らによる継承襲名が認められないことから「大相撲の師質相承(教えを師匠から弟子に伝えること)の伝統から外れ、いわば〝異形の資格〟である」と否定的な見解を示した。
これを受けて、今まで一代年寄についてあまり積極的ではなかった八角理事長も、「そういう場面があれば理事会で審議していきたい」と話し、提言を尊重する姿勢を見せた。
昨年の春場所にスパッと引退していれば…
突如として持ち上がった「一代年寄否定論」に大きなショックを受けたのは、もちろん白鵬だ。これまで一代年寄は「優勝20回以上で授与資格あり」といわれており、すでに史上最多の優勝(44回)を誇る白鵬はすっかりその気になっていたからだ。
「白鵬が一代年寄になれば、伊勢ヶ濱一門では初。なんでも一番、初めてが好きな白鵬が、こだわったのは当然です。東京の銀座にガラス張りの部屋を建て、『一代年寄白鵬部屋』の看板を掲げることが白鵬の夢でした」(スポーツ紙担当記者)
それが根底からひっくり返ったのだ。現在、ヒザを手術し、リハビリ中の白鵬だが、おそらく気が気ではないだろう。
「昨年の春場所、44回目の優勝をしたあたりでスパッと引退していたら、白鵬は間違いなく一代年寄になっていたでしょう。まだ提言書は出ておらず、実績も十分、引き際も見事ということでね。現役にこだわりすぎて大損しましたよ」(相撲協会関係者)
ちなみに、新たに年寄株を取得するには1億円以上かかるという。やはり散り際は大切だ。
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