男子ゴルフ海外メジャーのマスターズで、松山英樹が日本人男子として初めて優勝(4月11日)した。
松山のメジャー制覇が追い風になり、国内のゴルフ場に予約が殺到しているが、首都圏や関西圏の新型コロナ感染拡大が暗い影を落としている。
「松山の優勝が決定した直後から、ゴルフ関連株価が上昇。ゴルフ場のネット予約サイトにもアクセスが殺到して、平日でも満杯状態です。そんな中で、東京や大阪などに三度目となる緊急事態宣言が発出されるとか…。せっかく盛り上がっているのに、県境移動の自粛要請となれば影響は避けられません」(大手ゴルフ場関係者)
感染拡大の局面でも、ゴルフ場は3密を避けられるためか、ほぼ影響が出なかったという。特に、広島県を中心とする中国地方5県では、ゴルフ人口が急増。中国ゴルフ連盟によると、今年1月~3月のゴルフ場来場者の合計は90万3288人で、14年ぶりに90万人を突破したそうだ。
「関西でも20~30代の客が目に見えて増えた。その半数は女性。健康のために始めた初心者が多い。ゴルフ場だけでなく、ゴルフ練習場もゴルフ用品メーカーの売り上げも伸びています」(レッスンプロ)
ゴルフはやっぱり不要不急!?
ゴルフ活況に、松山のマスターズ優勝が輪をかけた。
「今年のゴールデンウイークですが、4月上旬の段階では多くのゴルフ場が空いていたのです。ところが、松山のV効果で、あっという間に埋まってしまいました」(大手ゴルフ場社員)
しかし、緊急事態宣言となれば事情は急転しそうだ。東京と大阪に隣接する府県、あるいは中京圏も対象となれば、再び全国的に不要不急の移動自粛が要請されることになる。
「ゴルフは緊急事態宣言下での自粛要請対象に入っていませんが、県境のゴルフ場移動は該当します。東京都には小金井カントリー倶楽部、府中カントリークラブなど20以上のゴルフ場がありますが、大半のゴルファーは神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木などの安いゴルフ場を利用しますからね」(ゴルフ誌ライター)
果たして県境の移動自粛をゴルフ場は受け入れるのか? 難しい判断を迫られそうだ。
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