NBA(米プロバスケットボール協会)で日本人初となるドラフト1巡目指名を受けたワシントン・ウィザーズの八村塁。本人は東京五輪出場に意欲を見せているが、参加できない可能性も危惧されている。
「NBAの2019-20年シーズンがようやく終わりました。新型コロナの影響で4カ月以上の中断があり、本来は6月に終了するプレーオフが10月中旬までずれ込むという、異例の長期シーズンになりました」(専門誌記者)
しかし、NBAはファイナル終了からわずか10日後に理事会を召集。東京五輪と来季レギュラーシーズンの日程を調整しなければならなかったからだ。
「こちらも異例ですが、12月中に新シーズンを開幕させ、来年6月中に終了させる日程が編成されました。本来なら、10月にも新シーズンが開幕しているはずなのですが…」(同)
長期日程をこなし、わずか2カ月弱で開幕しなければならないのは、来年7月の東京五輪に間に合わせるためだ。普段、バスケにあまり興味のない人たちも、NBAで頑張る八村の帰国を楽しみにしているはず。しかし、日程上の調整がついても、それだけで一件落着とはいかないようだ。
万全の状態で五輪に出場できる一流選手はいない!?
「6月はプレーオフ、プロ野球で言えばCS、日本シリーズが行われます。強豪チームの主力選手は、疲労困憊で来日することになります」(テレビ局員)
つまり、東京五輪に万全の状態で来日できるのは下位チーム、あるいはファイナルで活躍する機会に恵まれなかった一流選手以外ということになる。
そういった懸念は、前述の理事会召集前から米メディアも指摘していた。八村は東京五輪に特別な思いを抱いており、日本の10代には彼のNBA挑戦を機に、バスケ中継を見るようになった者も多い。
「東京五輪に来日する米チームは、ドリームチームにならないかもしれません。プロの栄誉は金メダルではなく、NBAのファイナルでの勝利ですからね」(前出の専門誌記者)
八村が選択するのはプロのメンツか? 日の丸か?
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