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武器やドラッグの抜け道「ガザ地区の密輸トンネル(パレスチナ)」【侵入禁止のタブー区域⑤】

※イメージ (画像)gorosan / shutterstoc

いまや金さえあれば宇宙にも行ける時代だが、世界には国家や政府、巨大企業によって隠蔽され、厳重に管理された一般人が立ち入ることのできない「侵入禁止のタブー区域」が存在する。こうした場所こそ、探検され尽くした地球に残る〝現代の秘境〟である。ただし、近づく者に命の保証はない…

パレスチナ自治区内にあるガザ地区の地下には、2010年時点で1000本以上のトンネルが確認されている。

1967年に勃発した「第三次中東戦争」により、パレスチナ自治区はイスラエルの軍事支配下に置かれ、パレスチナ人の武装蜂起を警戒して、他国との物資の流通を厳しく制限した。

住民の生活道を犯罪組織が占拠

もともとは、この状況で生活難に陥った住民を助ける目的で、パレスチナ系の民間企業が物流のためにつくったのが、このトンネルだった。

しかし、犯罪組織が関与してきたため、武器やドラッグの密輸入にも利用される無法地帯と化してしまったというのだ。

私設のトンネルは脆弱で、頻繁に崩落事故が起こる。加えて、犯罪組織に高い通行料も支払わなければならないが、住民たちは生きるために、今日もこのトンネルを抜けている。

侵入禁止のタブー区域⑥に続く

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