侍ジャパンから球界の盟主・巨人の選手が消える!?
緊急事態宣言が延長されるとともに、北海道、広島、岡山など9都道府県に拡大された。プロ野球ペナントレースとその営業面に与えるマイナスは計り知れないが、東京五輪を戦う野球・日本代表の侍ジャパンの選手招集について、新たな問題も浮上してきた。
「中止の連絡がない以上、やるつもりで準備を進めるしかない」
NPBスタッフたちは開催に一抹の不安を抱えながらも、24人の選手招集の最終調整を始めている。
「稲葉篤紀代表監督の視察が終了し、広島・森下暢仁は初招集となりそうです」(球界関係者)
一方、代表入りが見送られそうな選手もはっきりしてきた。右手親指を負傷した巨人の坂本勇人と、右肘の違和感を訴え二軍調整中の菅野智之だ。打撃が上向きになりつつある岡本和真も同様で、このままだと、巨人は「招集なし」の屈辱を味わう。
「対照的に評価を上げているのが、首位を独走する阪神勢です。梅野隆太郎、西勇輝、岩崎優に加え、佐藤輝明も候補に浮上してきました」(同)
ペナントレースの結果に影響大
巨人勢にとって〝つらい現実〟となるが、そうとも言い切れないとベテラン記者は言う。
「コロナの影響で一部試合の日程を無観客ではなくなる後半に延期しました。今後、梅雨入りによる雨天中止が重なれば、6月以降の日程を組み直さなければなりません。3球団が屋外球場を本拠地としているセ・リーグは、影響が大きそう」
五輪期間中、NPBはペナントレースを中断させるつもりだった。現在もその方針は変えていないが、〝やむを得ずのケース〟も出てきそうだという。コロナや雨天で延期となった試合日程を消化させるため、五輪直前、もしくは大会序盤に、強行開催せざるを得なくなる。
五輪期間中の重複を避けるため、必死の日程調整が続けられているが、このことがペナントレースの結果まで変えてしまいそうだ。
「坂本、菅野を招集されない巨人が有利にならないか、と心配されています。NPBも特定球団を不利にさせないため、アテネ五輪のときのように『1球団2人の均等招集案』も視野に入れています」(関係者)
逆に、阪神は主力を欠いた状態での戦いを強いられる? 五輪混乱が巨人の追撃を後押ししそうだ。
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