夏の甲子園大会は2年連続で中止へ――。コロナ禍により、その可能性が日増しに高まっている。
高校野球は都道府県ごとの春季大会を終え、上位進出校は地区大会に駒を進める。三度目の緊急事態宣言の下、東京都の関東大会進出校が決まったのは、4月24日だった。
「準決勝2試合が行われ、勝った関東第一と日大三の両校が、関東大会進出を決めました」(学生野球担当記者)
決勝戦を争う2校が関東大会に進出するのは、規定通り。しかし、東京都は緊急事態宣言下にある。そのため、同宣言が解除されていることを想定し、5月25日に決勝戦が延期されることとなり、両校は準決勝の試合後に集まって抽選を行った。「仮の優勝校と準優勝校」を決めたのだ。
関東大会に進出する学校は東京都1、2位、神奈川県1、2位…といった具合にトーナメント表に組み込まれる。関東大会は5月15日から始まる。新型コロナウイルスの影響で、関東大会終了後に東京都の決勝戦を行うという、奇妙な変則日程になってしまったのだ。
心ない大人たちは冷たい視線…
「両校の球児たちですが、淡々としていました。コロナ禍に慣れたと言ったら、語弊がありますが」(同・記者)
同時に囁かれたのが、夏の甲子園大会への影響だ。どの地域でもそうだが、現場レベルからは「やらせてやりたい」と切望する声と同時に、「本当にできるのか?」と心配する声も上がっている。
「緊急事態宣言が発令されなかった県でも、部活動の時間を大幅に短縮しています。スポーツイベントは自粛すべきなのは分かっています」(公立校指導者)
大阪府は4月半ばに感染者が急増したが、同月初旬までセンバツ大会が隣接する兵庫県の甲子園球場で行われていた。高野連は感染防止対策を徹底したが、一部の心ない大人たちは冷たい視線を向けていた。
「春先と夏場では状況が異なります。球児たちを風評被害から守るという意味で、夏の甲子園大会を開催すべきか否か、もう一度検討しなければなりません」(関係者)
昨夏と同様、全国大会と地方大会を分離して、都道府県の優勝校を決めるところまでで打ち切る可能性も高い。また中止になったセンバツ代表校を集め1試合限定で開催した昨夏のように、各代表校が1試合だけ戦う案も浮上してきそうだ。
再び、夏の甲子園開催は混乱を極めてしまうのか…。
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