〝令和の怪物〟こと千葉ロッテ・佐々木朗希投手の一軍デビューが決定した。しかし、首を傾げたくなる部分もある。すべてが〝流動的〟なのだ。
「ゴールデンウイーク期間中の日本ハム戦か、オリックス戦。この6試合のどこかで投げさせるのは間違いないでしょう」(球界関係者)
というのも、登板日や予定されているイニング数など、すべてが〝佐々木次第〟とされているからだ。
オープン戦などを含め、四度目の実戦登板を果たしたのは4月9日のイースタン・西武戦。各メディアは「プロ入り最長イニングを投げた」と好意的に伝えていたが、実際はわずか3回、打者一巡で交代した。
「端から見れば、慎重になり過ぎている感もしないではありません。でも、裏を返せば、佐々木にはまだ基礎的な体力がないということでしょう」(同・関係者)
このときも、怪物の長所と短所が浮き彫りになった。
「前々回登板の3月12日の練習試合(対DeNA)では、走者を出した途端、投球フォームが崩れました。この弱点は解消されていました」(スポーツ紙記者)
腫れ物に触るような慎重さが気になる…
短期間での修正能力は評価すべきだろう。9日はスライダーなどの変化球も織り交ぜていたが、勝負どころはすべてストレート。ここで「変化球の精度」という新たな課題が見つかった。
「6、7割の力で投げていました。球速も150キロ台半ばと平凡なものでしたが、ボールの浮き上がってくる軌道、キレがすごかったです」(前出の球界関係者)
被安打1、失点ゼロ、投球数は39球。一軍相手となると数字は悪化するだろうが、決して通用しないわけではなさそうだ。
「順調に来ていると思う」
井口資仁監督は前回4月2日での二軍戦後にそうコメントし、同時に一軍登板も示唆していた。
「5月3日から9日まで、本拠地ZOZOマリンで6試合組まれています。井口監督は『そのあたり』と言っていますが、5月3日からの対日ハム3連戦なのか、6日からの対オリックス3連戦なのかは明言していません。というか、できないのでは?」(同)
連戦だと、救援投手陣は疲労困憊となる。佐々木が3イニング程度しか投げられないのならば連戦の最後あたり、もっといけるのなら3日あたりが濃厚となる。
佐々木次第でローテーションも変更? 一軍登板は早く見たいが、腫れ物に触るような慎重さが気になる。
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