阿部巨人の命運は、開幕カードで決まる。そういっても過言ではないだろう。
「3月10日、甲子園で阪神と巨人のオープン戦が行われました。『様子見』を決め込んでいた岡田彰布監督に対し、阿部慎之助監督が勝ちにこだわりました。ゲームセット後、勝利した巨人側のベンチが活気付いたのは本当です」(在阪スポーツ記者)
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昨季の両チームの対戦成績は、阪神が18勝6敗1分けと巨人を圧倒。トラ独走を許した一因は巨人の不甲斐なさにあり、しかも巨人は、胴上げの瞬間まで見せつけられた。
オープン戦とはいえ、〝この屈辱を払拭しなければ、V奪回はない〟くらいの強い決意で臨んでいた。
「今春オープン戦で負けが込んでいる阪神とは対照的に、巨人は順調で新戦力も活躍しています。佐々木俊輔、泉口友汰の両新人は阿部監督の計算に入っています」(スポーツ紙記者)
開幕カードから“伝統の一戦”に大注目!
ただ、ここに来て新外国人選手のルーグネッド・オドーアの電撃退団が発表された。二遊間コンビにも不安材料がある。
「門脇誠の打撃がまだ安定しません。吉川尚輝の調子が上がってこないのも気掛かりです」(同・記者)
外野陣は丸佳浩が確定。オドーア退団により、打撃好調の佐々木、2年目の浅野翔吾、松原聖弥、ベテランの梶谷隆幸の中から2人をスタメンで起用できることになる。
また、門脇の打撃がこのまま安定しなければ、スタメン遊撃手で泉口を抜擢するかもしれない。
「阿部監督は、開幕クローザーは堀田賢慎でスタートさせ、大勢が戻ってきても今季はWストッパーで行く予定です。8回を任せてきた中川皓太を7回にコンバートし、中継ぎ陣にもローテーション制を導入します。でも、開幕カードの阪神3連戦は総動員になりそうです」(同)
阪神との開幕カードを勝ち越せば、本当に波に乗れるからだ。開幕3連戦の〝GT対決〟は今シーズンを占う大一番となる。
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