アメリカ・フロリダ州パームビーチガーデンズで、男子ゴルフ『コグニザント・クラシック』が3月4日まで行われた。今回のツアーで最も盛り上がりを見せたのは肝心の決勝ラウンドではなく、なんと予備予選会だったようだ。
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「今さらですが、ゴルフ大会の本ツアーに進めるのは予選会の上位者だけ。ざっくり説明すると、その予選会に追加で参加したいと思っている無名選手や学生がトライするのが、予備予選会なのです」(スポーツ担当記者)
誰にでもチャンスを与えるのは実にアメリカらしいが、予選の予選ということもあり、プレーのレベルは正直言って低い。
日頃は無観客に近い状況がほとんどだが、そんな予備予選会の光景を一変させたのがタイガー・ウッズの長男である15歳のチャーリー・ウッズだった。
表情やスイングもタイガー・ウッズそっくり
「厳密に言うと、ギャラリーの前でプレーするのは初めてではありません。チャーリーは父のタイガーと組んで、毎年12月に開かれる非公式大会『PNC選手権』に過去4年間出場しているからです」(同・記者)
ちなみに〝ウッズ2世〟は、表情やスイングが、父親にそっくり。予備予選会には彼を生観戦したいギャラリーが殺到。ついには地元警察から警官2人が出動し、警護にあたるほどの大混乱となったという。
「予備予選会なので、ロープもなく、ギャラリーはやりたい放題。チャーリーが打ったボールを追いかけて茂みを捜索したり、プレー中にタイガーの著書にサインを求める輩までいた。また『カート道にとどまるように』との警察官の注意に、逆ギレした者もいたほどでした」(現地メディア記者)
結局、成績が振るわず、チャーリーは予選会に進めなかった。
しかし、この喧騒下でも最後まで落ち着いたプレーを続けたことから、主催者やギャラリーも「メンタル力の強さはやはりタイガー譲り」と感心しきりだった。
米ゴルフ業界からは早くも「これだけ客が呼べるなら、他の大会にも特別選手として招待すべきではないか」との論争も起きているという。
こうした皮算用をみる限り、チャーリーが本ツアーで活躍する日も近いかもしれない。
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