岡田阪神が〝捕手不足〟に陥った。あくまで一時的ではあるが、梅野隆太郎が発熱で紅白戦初戦を欠場。期待の若手・中川勇斗がケガを負ったため、二軍の対外試合に備え、打撃好調だった藤田健斗を降格させた。
「阪神には育成を含め、7人しか捕手がいません。昨秋ドラフト会議で補強する案もあったんですが、岡田彰布監督は『名捕手は高卒が多い』が持論で、お眼鏡に適った逸材が見つからなかったのです」(在阪記者)
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坂本誠志郎と梅野の双璧が万全なら問題ないが、何が起こるのか分からないのがペナントレースである。また、最悪の状態に備えておくのも〝岡田流〟だ。
そんな岡田監督の出方を占うような興味深いシーンが見られた。
「2月6日の走塁練習中、岡田監督自らが選手たちを集めて、直接指導しました。これは珍しいことです。三塁~本塁間の走塁について、ライン寄りに走る利点、相手捕手に距離感での錯覚を起こさせるテクニックを伝授していました」(同)
新庄日ハムでも酷似した走塁練習
要は「白線に近いところを走れ」という意味だが、奇しくも1日の新庄ファイターズでもそれに〝酷似〟した走塁練習が行われていた。ベース1周のランニング練習中でのことだ。新庄剛志監督は「三塁~本塁間」を指して、三塁ベースをホームベース側に向かって直角に蹴るイメージを伝授していた。
そのココロは「白線に近いところを走れ」だ。
「新庄監督も阪神OBなので、岡田監督の指導した走塁テクニックを、かつて聞かされたことがあったのかもしれません」(関係者)
2022年オフ、両球団は2対2のトレードを成立させている。また、昨年オフには日本ハムは国内フリーエージェント市場の目玉だった元オリックスの山﨑福也の獲得にも成功しており、捕手の郡司裕也に三塁や二塁を守らせる〝余裕〟も見せている。
「日本ハムの捕手は主に伏見寅威がいて、打撃優先でマルティネスにマスクを被らせることもあります。高校卒でプロ入りした捕手では、清水優心、田宮裕涼、郡拓也らが控えています」(スポーツ紙記者)
岡田監督は「右打ちの外野手」を探していたが、今では左打ちのバッターが少なくなり、そのアンバランスさも解消しなければならなくなった。
捕手が出せる球団は少ない。阿吽の呼吸…。走塁面でつながっている両球団の動きが、怪しくなってきた。
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