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「東京五輪」組織委がすがる“白血病克服”池江璃花子は間に合うか

池江璃花子
池江璃花子(C)週刊実話Web

東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が辞任し、新会長として橋本聖子五輪相が後任に就いた。しかし、五輪を「中止すべき!」という世論は揺るぎそうもない。こうなると〝最後のカード〟は、競泳の池江璃花子選手である。

「組織委の本音は森氏の続投でした。スポンサー企業や海外の有力者、政界との調整役が務まる人物は他にいません。かといって女性への蔑視発言、謝罪会見になっていない逆ギレは許されませんが…」(日本スポーツ協会詰め記者)

2月3日、森氏の「女性のたくさん入っている理事会は時間がかかり過ぎる」なる問題発言が飛び出し、謝罪会見での幕引きにも失敗したことで、五輪の協賛企業や海外から批判の声が殺到した。

永田町界隈でも「五輪開催のネックはコロナと森問題」と、頭を抱える関係者が増え、会長交代もやむなしとなった。

「当初は知名度とクリーンなイメージで、川淵三郎氏に決まりかけたのですが、唐突に白紙撤回されました」(同・記者)

東京五輪にも間に合いそう?

森氏が後任を依頼したことに加え、高齢ということで政府から横ヤリが入ったようだ。海外からは「日本はまだ女性蔑視の国なのか?」と、いまだに非難の声が上がっている。

「東京五輪の開催が大前提ですが、日本の女性アスリートに活躍してもらわないとダメ。白血病を乗り越え、代表復帰を目指して頑張っている池江への期待が、特に大きいようです」(テレビ局スポーツ部員)

池江は驚異的な回復を見せている。先の競泳ジャパン・オープンでは女子50メートル自由形で予選を1位通過し、決勝も24秒台でフィニッシュした(結果は2位)。2月末の東京都大会でも50メートル、100メートルのバタフライに出場する予定で、この調子でいけば東京五輪にも本当に間に合いそうである。

「五輪組織委も池江の復活を祈っています」(同)

スポーツに政治を持ち込むのは好ましくないが、アスリートに不祥事の後始末を負わせるのは、もっと卑劣な行為である。

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