灼熱の火花散る！『オートレース』情報～「スーパースター王座決定戦トライアル」展望

数々のドラマを生んだ年末の『スーパースター王座決定戦トライアル』。今年のSGシーンを盛り上げた16人が覇を競う。この5日間をじっくり推理してみたい。

今年のオートレース界は青山周平を中心に回ってきた。現状の仕上がりも申し分なく、中心は揺るがない。地元伊勢崎では試走タイムも文句なしの3秒23をマーク。レースでも圧倒的な内容で、勝利を蓄積している。

その青山の最大のライバルは、鈴木圭一郎をおいて他にいない。今、エンジンの仕上がりは右肩上がりであるからだ。先に行われた飯塚GⅡでは優勝し、上がりタイムは3秒295という驚愕の数字を叩き出した。

追い抜きレースでは少々、ムラな面もある鈴木だが、オープンでの戦いとなると話は別。青山と互角の評価が必要である。現状では、青山VS鈴木の争いが最大の焦点となるのは間違いなさそうだ。

どこまで“2強”に対抗できるか…

その2強に真っ向勝負を挑むのが荒尾聡、永井大介、中村雅人、早川清太郎、伊藤信夫。いずれもさらなる上積みがあれば面白い。特に伊藤の復調ぶりは顕著で、8月のSGオートレースグランプリ以降も状態に陰りは見られない。スピード勝負は臨むところであり、試走タイムで青山、鈴木を上回るようであれば、逆転のシーンも十分にあり得る。

他にも髙橋貢、金子大輔、森且行、佐藤摩弥といった面々も見せ場を作れるだけの戦力は備わっている。どこまで〝2強〟に対抗できるか、マシン状態をしっかり見極めていきたい。