風吹ジュンが松田優作にやられまくって、大きな話題となった映画が『蘇る金狼』(1979年/東映)だ。一匹狼のアウトロー・優作に薬物でコマされる愛人役。港の見えるホテルに連れ込まれ、素っ裸にされてベッドへ。
頭がベッドから落ちるぐらい正常位で攻められた後、背後から胸をムンズと握られて、バックで強烈な一発。さらに浴室では駅弁ファックもして、上体をのけぞらせてみせる。そして締めが、翌朝の窓越しバックファック。風吹は煙草を吸いながら、松田は果物を口にしながら、のぞかれることなど気にせずにパッコンパッコンと結合する。
好きなようにもてあそばれる風吹の体は、小柄だが付くべきところに肉が付いていて、優作ならずとも荒々しく抱いてみたくなる。
黒木瞳は85年に宝塚を退団。女優に転身すると、すぐに映画『化身』(86年/東映)で大胆な濡れ場を演じてみせた。
文芸評論家に扮した藤竜也の愛人になるホステス役で、彼と4回もセックスシーンを行う。しかも、そのカラミの内容が、回を重ねるごとにエスカレートしていくのが見どころ。最初は緊張気味で、ブラジャーを取られるところで終わるが、二度目に屋形船で激しくクンニされると、もうダメとばかりに求めてしまう。
その後は本能の赴くまま、ソファでバックからされて愉悦に浸り、最後は自分から全裸になって藤の上にまたがり、いやらしく腰をグラインドさせる。そして、激しく悶えて果てる。
「バスト78のスレンダーな肢体の端々から、上品な色香が漂ってくる。この作品を見た男性は、みんな口をそろえて『黒木のような美しい女性を愛人にしてみたい』と言ったものです」(映画関係者)
“本邦初のヘアヌード映画”に出演した鈴木砂羽
黒谷友香がモデル出身らしいスラリとした裸体を初めて披露したのが、歌人・俵万智の官能小説を映画化した『TANKA 短歌』(2006年/東映)。年上のカメラマンと年下のバイオリニスト、2人の男の間で、揺れて、濡れていくフリーライター役を演じた。
カメラマン役の村上弘明とは、全裸になってもソフトタッチだが、バイオリニスト役の黄川田雅也とは、床やベッド、ガラス窓越しで激しくハメまくる。対面座位、正常位、後背位と、その都度、体位も変えていく。そして、行為の後に必ず短歌を詠む。例えば、後背位でしたときは…。
「うしろから 抱きしめられて 目をつぶる 君は荷物か 翼か知らぬ」
それだけではない。ヘソ丸出しで腰をくねらせ、官能的なダンスも披露する。黄川田に舐められる黒谷の乳首は、まるでブドウの実のようでおいしそうだ。
鈴木砂羽は〝本邦初のヘアヌード映画〟と銘打った『愛の新世界』(94年/東映アストロフィルム)で、衝撃的なデビューを飾った。
縦長の黒々としたヘアを何度も画面にさらけ出し、その年の映画祭で新人賞を総なめにしたほどだから、演技(艶技?)のほうもなかなかだ。
昼は劇団の研究生で、夜はSMクラブでバイトをしているという役柄。ド派手な女王様ぶりも見ものだが、一番興奮させられるのは、劇団の稽古場で芝居仲間とするセックスシーン。
正常位、騎乗位と進めて、最後は両足を台の上に掛けて、大開脚したままパッコンパッコンと決める。90センチの豊満なバストを揺ら揺らさせて、抜き挿しを行うのだからたまらない。
(Part4に続く)