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松坂慶子、秋吉久美子、桃井かおり…大女優・渾身の“体当たり”演技とは~Part5

松坂慶子
松坂慶子 (C)実話Web

秋吉久美子が津川雅彦を相手に、何度も悶えてみせた映画が『ひとひらの雪』(1985年/東映)だ。2人はベッドや温泉の風呂場で、後ろから前から合体しまくるが、そのハイライトは津川の部屋でするバックファック。

「孔雀になるんだ」と津川に言われた秋吉は、喪服の裾を左右にまくり上げられ、お尻を後ろから何度も突かれる。突かれるたびに目を閉じながら、「アッ、アッ、アアーン」と悶える秋吉。その表情は明らかに真に迫っている。

丸出しになった83センチのヒップも色艶がよく、合格点をあげられる。歴史に残るファックシーンと言っていいだろう。

「リハーサルをしていたとき、お尻をのぞいているスタッフがいて、それに気づいた秋吉が激怒。追い出してから撮影したそうです」(前出・映画ライター)

桃井かおりは日活ロマンポルノにも出演したほどだから、脱いだ作品に事欠かない。その中で一番鮮烈な印象を残しているのが、萩原健一と共演した映画『青春の蹉跌』(74年/東宝)だ。

短大に合格した桃井は、家庭教師の萩原をスキー旅行に誘い、それ以降、定期的に肉体関係を持つようになる。最初に布団の上でしたときは、お互いにまだぎこちなかったが、セックスするごとに技巧と激しさを増していく。

桃井が「私、うまくなったでしょう。最近、女の悦びを分かってきたような気がするの」と言うと、それに応じるかのように萩原が、屈曲位や後背位でねちっこく攻めまくるのだ。

一般向き作品なので、さすがに腰に浴衣を巻いて行為に及んでいるが、それでもエロっぽさが十分に伝わってくる。パンティーからはみ出した、桃井のポッチャリとしたお腹が愛らしい。

獣のようにむさぼり合う松坂慶子と緒形拳

松坂慶子は20代最後の年に主演した『青春の門』(81年/東映)で、菅原文太と側位ファックしたのを契機に、出る映画、出る映画でセックスシーンを演じてみせた。

その極め付きとも言えるのが、緒形拳とスッポンポンになり、壮絶なセックスを披露した『火宅の人』(86年/東映)だ。作家役の緒形とその愛人役の松坂が、九州の荒れ果てたお堂の中で、別れを惜しんで激しく燃え上がる。

2人はそれこそ獣のようになって、後ろから前から体をむさぼり合う。どこを見ても「よくぞ撮ってみせた」と感心するが、中でも膝をついて前のめりになっている松坂に、後ろから抱き込むようにして襲いかかる緒形のパワーには、脱帽するのみ。このとき松坂慶子は、女ざかりの33歳。抜けるように白くきめ細かい肌には、思わずウットリしてしまう。

岩下志麻は、濡れ場で見せる表情の色っぽさに定評がある。肝心なところは決して見せないが、官能度は高い。中でもオススメは〝濡れ場キング〟五社英雄が監督した映画『北の蛍』(84年/東映)だ。

岩下は祇園の芸妓に扮し、愛する者を救い出すため、お偉方の仲代達矢と丹波哲郎の相手をする。

最初は、仲代と毛皮が敷かれた床の上でするセックス。睨めつけるようにグイグイと攻め立てる仲代のイチモツを受け止め、頭をのけぞらせながら「ウオンウオン」と獣のような喘ぎ声を上げる。次の丹波とは、台の端に手を掛けた格好で、バックから挿入。上半身裸の丹波に、だいだい色の着物の裾をまくり上げられ、クイッ、クイッと突かれてイッてしまう。

このとき岩下は厚手のパンティーをはいていたそうで、それを見た丹波は「それはないだろう」と苦笑いしたという。

セクシービデオさながら、とても演技とは思えない官能ぶりを見せてくれた大女優たち。チラ見せだけで焦らす昨今の若手女優にも、ぜひ見習ってほしいものだ。

大女優20名渾身の濡れ場


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