灼熱の火花散る！『オートレース』情報～オート界の頂点に立った森且行が見据える先は？

「ついに、悲願の日本一」

11月3日に川口オートで行われたSG日本選手権で、元『SMAP』の森且行がオート界の頂点に立った。

ここまでの道のりは決して平坦ではなかった。苦節24年目にして、初の日本一。

「勝てるなんて、思ってなかったよ」

これは、本音かもしれない。日本選手権初日から惜しみなく評判のタイヤを使った。それは、優勝はもちろんだが、より現実味のある可能性として、年末の大一番（スーパースター王座決定戦）への切符を手にするためでもあった。それが、まさかの優勝。

もちろん、運も味方した。先行する2車が予想だにしないクラッシュ。3番手を走っていた森が先頭へ。

「え？　嘘でしょ？」

過去のSGでは苦戦の連続だった。それが、いきなり巡ってきたVチャンスなのだから、プレッシャーも計り知れない。それでも金子大輔を振り切っての優勝は、日本中に感動を呼んだ。

森且行が決意「大みそかの8人に残るために！」

日本一になったが、大事なのは今後である。11月19日から静岡・浜松オートレース場で開催される「G1秋のスピード王決定戦」は森の他、SG日本選手権の優勝戦メンバーが7人出場と豪華な顔ぶれ。

「もうスーパースター（王座決定戦）まで、3節しかないから、とにかくエンジンを仕上げていくだけ。大みそかの8人に残るために」

そう語る表情は、実に引き締まっていた。

貪欲に上を目指し整備に没頭するであろう今後も、目が離せない。