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運動器症候群「ロコモ」に注意~『痛みの悩み相談室』(監修/井尻慎一郎先生)

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運動器症候群「ロコモ」に注意 (C)週刊実話Web

ロコモは「ロコモティブシンドローム」の略語で、和名を運動器症候群といいます。骨や関節、筋肉といった運動器の働きが衰え、暮らしの中で自立度が低下し、介護が必要になったり、寝たきりになったりする可能性が高くなる状態をいいます。超高齢化社会を迎えるにあたって日本整形外科学会が提唱したもので、様々な形でロコモ予防を呼びかけています。

自分がロコモかどうかは、以下に記す「ロコモーションチェック(ロコチェック)」といわれる自己診断で確認できます。

①片脚立ちで靴下がはけない
②家の中でつまずいたり滑ったりする
③階段を上るのに手すりが必要
④横断歩道を青信号で渡りきれない
⑤15分ぐらい続けて歩けない
⑥2キログラム程度の買い物をして持ち帰るのが困難
⑦家のやや重い仕事が困難(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど

以上の7項目で、1つでも当てはまればロコモに該当します。

ロコモ予防のための運動「ロコトレ」

ロコモを予防する運動として、「ロコモーショントレーニング(ロコトレ)」があります。「左右1分ずつ1日3回の片足立ちをする(片手で何かを持って体を支えながら)」、「浅いスクワットを5~6回、1日3セット行う(椅子や机を支えにした浅いもの)」などがあり、ほかにも、ウオーキングやラジオ体操、関節の曲げ伸ばし、ストレッチなどが有効です。

毎日少しずつでも続けて行えば、ロコモの予防や改善に役立ちます。

監修/井尻慎一郎先生
井尻整形外科院長。医学博士。著書・監修書に『痛いところから分かる 骨・関節・神経の逆引診断事典』(創元社)、『筋肉のからくり 動かし方を変えるだけでコリと激痛が消える!』(宝島社)などがあるほか、論文、講演、テレビ出演などで活躍中。井尻整形外科HPは下記。
https://ijiri.jp

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