
先週のアイビスサマーダッシュは、わが軸馬ライオンボスに、対抗2頭のうちの1頭オールアットワンスの大本線で馬連は的中! ついに当コラムの連敗に終止符を打てたのは何より。ダービー以来、2カ月弱、かくも長き当たり馬券の不在。いや~、1カ月半も当たり馬券から遠ざかると、もう一生当たらないんじゃないか、と思ったほど(競馬ファンあるある)。1、2番人気の決着で千円以上付くのだから、いかに人気が割れていたか? 一時モントライゼが1番人気になっていたほどだもの。最終的にはオールアットワンスが1番人気だったが、結果はやっぱり、このレースは1番人気の信頼性は高かった。
問題は3着で、超内々を回った奇策が功を奏したバカラクイーンが3着を確保し、1番枠は全く馬券にならない、というこのアイビスSDの鉄壁のジンクスをあっさり砕いてみせた。若手のホープ菅原明と武井師のファインプレーであった。当然、ボクも全く無視で、何点も買った3連複がハズレて、トータルでの儲けは微々たるもの…。嬉しさも中くらいなり、オラが夏、である。
今週も日曜重賞は唯ひとつ、クイーンS。現在、中央競馬はこの函館と新潟のみ。関東以西では開催ゼロというのも珍しい。これも五輪仕様かね。まあ、こっちは馬券が買えりゃあ、いいんだけど、それにしても東京の感染者数はうなぎ登り。五輪に夢中になれる気分でもなし。週末はおとなしく馬券買って、お家で競馬観戦がマイスタイル。あと、スタミナつけるためにうなぎも食っておいた。
さて、本題に入ろう。先週のアイビスSDが1番人気断然、外枠有利なのは衆知の通りだが、このクイーンSも1番人気抜群だ。アイビスSDと同じく10年で馬券対象9回だもの。ただし対照的に内枠優勢であり、内枠の穴馬は見逃せない、とデータが示している。特に1、2枠の馬券対象率は顕著だけに、1番人気から1、2枠に流せばだいたい当たるヨ、とアバウトな〝ざっくり予想〟をして、「何せ、夏は暑くて思考停止につき…以上、ハイ終わり!」としても良いくらいだ。おいおい。
“映画馬券”はサトノセシル&シゲルピンクダイヤ
冗談はともかく、その注目の1番人気は恐らく⑥マジックキャッスルだろう。ヴィクトリアマイル3着は誇っていいし、鞍上も引き続き戸崎なら安心だ。あと同じ国枝厩舎で鉄砲利く川田の⑤ドナアトラエンテ。〝国枝丼〟もありそうだ。先週は〝夏休み(?)〟なのか出場せずのルメール御大が満を持して乗る⑨テルツェット。和田竜とずっとコンビの⑫シゲルピンクダイヤ。大野で先行魅力の⑩サトノセシルあたりまでか。そして注目の1枠、2枠を引いた①クラヴァシュドール、②イカットも忘れずに。
〝映画馬券〟は、サトノセシルから『セシルの歓び』(67年)を思い出す。ご贔屓グラマー女優ブリジット・バルドーの主演作で、夫がいながら青年と恋に落ちて、ロンドンからスコットランドへ気ままな恋のドライブ…といった恋愛映画で、夫がチトかわいそうだが、あのバルドーじゃあこの行状もしょうがない、と思わせるあたりがミソ。当時三十路前半、〝プチ熟女〟になったベベ(バルドーの愛称)が眩しかった。あとは、シゲルピンクダイヤから連想する『ブラッド・ダイヤモンド』(06年)でどうか。レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・コネリー主演で、アフリカを舞台にした巨大なピンクダイヤの血なまぐさい争奪戦を描くアクション・ドラマで、ボクはこの映画が大好きだし、この夏休み、レンタル店で何を借りたら良いやら…という人に〝ざっくり〟お勧めしたい。
買い目は…馬連・3連複ともに、とりあえずは⑥マジックキャッスルから①②⑤⑨⑩⑫へ。マジックが万一消えても、馬連縦目①⑤⑨⑫で助かりたい。馬連12点、3連複15点でやや控え目に勝負!
秋本鉄次
映画評論家。〝飲む・打つ・観る〟〝映画は女優で観る〟をモットーに、娯楽映画、中でも金髪女優の評論にかけては業界随一。著書に『パツキン一筋50年 パツキンとカラダを目当てに映画を見続けた男』(キネマ旬報社)など。
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