『ワイルド・スピード／ジェットブレイク』／8月6日（金）より全国公開〜LiLiCo☆肉食シネマ

『ワイルド・スピード／ジェットブレイク』
監督／ジャスティン・リン
出演／ヴィン・ディーゼル、ミシェル・ロドリゲス、タイリース・ギブソン、クリス・〝リュダクリス〟・ブリッジス、ジョン・シナ、ジョーダナ・ブリュースター、ナタリー・エマニュエル、サン・カン、ヘレン・ミレン、シャーリーズ・セロン
配給／東宝東和

お仕事お疲れ様です！

現在、絶賛放送中の中島健人主演ドラマ『彼女はキレイだった』（カンテレ／フジテレビ系　毎週火曜夜9時）に出演している私。舞台となる雑誌「ザ・モスト」の派手好き編集長・池沢蘭子役で、毎回スカッと発散しています。皆さんも、きっと共感できるドラマだと思うので、ぜひ！

さて、夏といえば皆さんは音楽の『TUBE』を思い出すかもしれませんが、映画コメンテーターの私としては、やっぱり『ワイルド・スピード』でしょ。1作目の主演ポール・ウォーカーが亡くなっても、その熱い絆と気持ちでシリーズはどんどん続く。カッコいい車のど派手なレースで始まったシリーズは毎回、そのアクションに驚かされる。とにかく、空を飛んだりするなどアイデアが桁外れで、もう何のワイルド・スピードなのかも分からない。でも、それが面白い!!

東京が舞台だった3作目の「TOKYO DRIFT」も嬉しかったけど、私は5作目の「MEGA MAX」が最高傑作だと思う。巨大金庫が道を走るシーンでは、そのスケールの大きさにアドレナリンがプシャーッと湧いて、キンキンに冷えた特大ジョッキのビールを一気飲みしたいテンションになりました。

このシリーズが公開されないと夏が来ない感じ！

シリーズ9作目となる今回は、そのシーンにオマージュを捧げる場面があったのも嬉しかった。しかし、これまで氷だったり、ビルからビルに飛んだりと、散々やり尽くし、〝もう何をメインテーマにしたらいいのか浮かばないのでは？〟と思いましたが、盲点がありました。ズバリ、〝磁石かーい！〟と突っ込みながら見ていただきたい。

私も、これほどまでに磁石に熱くなったことがないくらい、最高なんです。

もちろん、スピード感溢れるカーレースだけではありません。ドミニク（ヴィン・ディーゼル）とジェイコブ（ジョン・シナ）の兄弟の物語もいろいろ考えさせられますし、兄弟ならではな気持ちや葛藤がある。でも、その反面、あの2人の面白ボケキャラクターも健在で、彼らがハードな世界に面白スパイスで旨味を足してくれます。さらに、こうした完全エンターテインメント作品にありがちなエンドロールのサプライズもありますよ！

人生をじっくり考える映画も大事だけど、何も考えずに楽しむワイルド・スピードシリーズが公開されないと夏が来ない感じ！　コロナ禍で心が疲れた今、シュワッ！　と楽しもう。家の冷蔵庫には、特大のビールを冷やすのを忘れずに！

LiLiCo
映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS『王様のブランチ』、CX『ノンストップ』などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。