1990年代までは「1番人気は勝てない」と言われるほど荒れ模様のレースだった天皇賞・秋だが、それも昔の話。過去10年、1番人気は【5・2・1・2】と手堅く、その間の3連単配当も10万以上は2回だけ。ブンブン振り回すのは危険かも!?
★アーモンドアイ
昨年の天皇賞・秋は、1分56秒2(レコードに0秒1差)という超高速タイムで勝利しているアーモンドアイ。それも含めて休み明けは6戦6勝と、フレッシュな状態では負け知らず。勝てば8個目の芝GⅠタイトルとなり、ディープインパクトやシンボリルドルフら、幾多の名馬たちを上回り史上最多となる。1番人気は確実な状況下で、歴史的快挙を達成できるかどうか注目だ。
★クロノジェネシス
渋った馬場を苦にした馬が多かったとはいえ、前走の宝塚記念は後続に6馬身差をつける圧勝だったクロノジェネシス。秋華賞に続くGⅠ2勝目を挙げ、近況の勢いはこの馬が一番。東京では2000メートルでの出走経験こそないものの、【2・0・1・0】(3着はオークス)と、直線の坂もこなしている。休み明けも3戦3勝と問題ない。打倒アーモンドアイの筆頭格はこの馬だ。
フィエールマンは中距離でも着外なし
★ダノンプレミアム
昨年のこのレースは、アーモンドアイには離されながらも、混戦の2着争いを制したダノンプレミアム。そのときは安田記念16着から夏休みを挟んでの参戦で、今年も安田記念13着から同パターンのローテーションで臨む。昨年同様の結果を期待してもいいだろう。乗り慣れた川田騎手に戻るのもプラス。
★フィエールマン
菊花賞、天皇賞・春を勝っているだけにステイヤーのイメージもあるフィエールマンだが、1800〜2200メートルは【2・2・1・0】。中距離も十分守備範囲としている。今秋はオールカマーからの始動予定が熱発で回避となったものの、2週間放牧に出てすっかり回復。トレセンに戻ってからも調教は問題なくこなしており、体調の不安はなさそう。GⅠ3勝の底力を見せたい。
★ダノンキングリー
通算成績は【5・1・2・2】のダノンキングリーだが、着外の2戦はいずれもマイル戦。2000メートル以上では、2走前の大阪杯3着、3歳時の皐月賞3着、ダービー2着と、GⅠでも堅実な成績を残している。騎乗予定の戸崎騎手は、天皇賞・秋では【0・2・1・3】。勝ち鞍こそないものの、昨年も6番人気のアエロリットで3着と、勘所をつかんでいる騎手だ。
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