春のGⅠ戦線で悔しい思いをした馬と、夏以降に向けて上昇ムードにある馬がぶつかる一戦。実力比較が難しい上にハンデ戦でもある。過去10年を振り返ると、2012年の91万馬券を筆頭に10万円以上の3連単配当が5回。波乱傾向も強めだ。また、1番人気は【2・3・1・4】とやや苦戦しており、目下4連敗中でもある。過信は禁物。
★軸馬=グランオフィシエ
2走前の未勝利戦(東京芝2000メートル)が、7馬身差の大楽勝だったグランオフィシエ。最後は手綱を完全に緩めながら、勝ちタイム1分59秒5、上がり33秒4と秀逸の内容だった。続く同コースでの1勝クラスも、1分59秒0で逃げ切り。2連勝のパフォーマンスから、かなりのポテンシャルを秘めていることは間違いないだろう。3走前に1800メートルで2着に走っており、前に行ける脚質から小回りコースもこなしてくれそう。ここで結果を出せるようだと、秋へ向けて期待が大きくなる。
★相手=リッケンバッカー
デビューは2歳6月と早かったものの、初勝利は3歳3月(6戦目)と、素質開花までに時間を要したリッケンバッカーだが、初の重賞挑戦となった2走前のアーリントンCでホウオウアマゾンの2着、前走のNHKマイルCでも、後方待機から直線で長く脚を使い4着と、ここにきて一気の成長が見られる。この距離は未勝利戦で一度走って6着だったが、その時とは馬が違う。目下の充実ぶりなら、重賞初制覇も現実味を帯びてくる。
叩き2走目のノースブリッジに注目!
★相手=ボーデン
デビュー2戦目の未勝利勝ちが、芝1800メートル1分45秒2の好タイムをマークし6馬身差の圧勝だったことで、次走のスプリングSでも1番人気に支持されたボーデン。結果は重馬場の影響もあって3着だったが、勝ち馬とは0秒3差。トップクラスとも戦える能力は証明できた。脚元の不安もあって皐月賞、ダービーは回避。ここは仕切り直しの一戦となる。
★相手=シュヴァリエローズ
2戦連続の3着以内がなく、成績が安定しないシュヴァリエローズだが、萩Sで1着、若葉Sで2着など、OPクラスでも好走歴はある実力馬だ。過去10年、ディープインパクト産駒は【4・1・2・8】と半数近くが馬券に絡んでいて、近5年に限れば毎年1頭ずつの出走で①④②③③着。この相性のよさは無視できない。
★相手=ノースブリッジ
新馬戦、葉牡丹賞とデビューから2連勝を飾っているノースブリッジ。いずれも逃げて、メンバー中最速の上がりをマークするというソツのないレースぶりだった。年明け初戦の青葉賞でも果敢にハナを切ったが、直線で失速し13着。ここは先行勢が総崩れだったように流れが厳しく、2400メートルも微妙に長かったか。今回は、5カ月ぶりを叩いて上積みが見込めることに加えて、1800メートルへの距離短縮と条件が好転する。本領発揮なるか。
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