大谷翔平8日スタメン復帰へ…約3週間“沈黙”の異変 二刀流不要論も浮上するなか「第一声」に注目

8日復帰予定の大谷。取材に応じるのか・・・

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手(32)が、日本時間9月8日(現地時間7日)のレッズ戦でスタメン復帰を果たす見込みとなった。

左膝や右上腕二頭筋、首など複数の不調を抱え、本拠地でのナショナルズ戦では4試合連続のベンチスタート。心配の声が広がっていたが、デーブ・ロバーツ監督は前日の打撃練習を踏まえ、「状態は落ち着いてきている。明日(日本時間8日)は出場できるだろう」と明かした。

主砲の復帰にチームやファンが安堵する一方で、ひとつの大きな「異変」が周囲を覆っている。復帰を目前に控え、主役である大谷本人が多くを語っていない点だ。

二刀流不要論まで飛び出すなか…大谷は約3週間、沈黙

米通信社『AP通信』や『MLB.com』、地元紙『ロサンゼルス・タイムズ』などの報道によれば、大谷は8月17日以降、およそ3週間にわたってメディアの取材に応じておらず、広報を通じた取材依頼も断っているという。

かつては日米のメディアに対し、丁寧な対応を見せる「模範的なスーパースター」であった大谷。この異例とも言える沈黙が続く間にも、米国現地では彼を巡る「ある巨大な議論」が白熱している。

それは、「今季、本当に投手として復帰する必要があるのか」「ポストシーズンを見据えれば、打者・大谷を最優先に保護すべきではないか」という、いわば“二刀流不要論”ともいえる現実論だ。

大谷本人が多くを語らない一方で、周囲では「投げる大谷」をどう扱うべきかという議論が広がっている。本人の考えが見えないだけに、米メディアの現実論が余計に目立つ格好だ。

「投げる大谷」か「打つ大谷」か――米国で割れる見方

今季の大谷は、7月に投手としての出場を一時休止して以降、指名打者(DH)として打線を牽引してきた。しかし、8月8日に投球プログラムを再開して以降は打率.204、OPS.704と打撃成績が低下。8月18日の本塁打を最後に、長く一発が出ていない。

こうした現状を受け、米大手メディア『NBCスポーツ』は「ポストシーズンを控え、ドジャースにとって打者・大谷は絶対に欠かせない。投球で打撃まで破壊されるリスクを冒すべきではない」と主張。ロバーツ監督の発言としても「投げることで打撃に影響するなら割に合わない」という趣旨の議論が紹介されている。

二刀流こそが大谷翔平という天才を象徴する最大にして唯一無二の武器である。だが、チームにとって今季最も重要なのは、10月のポストシーズンを勝ち抜くことだ。

二刀流としての理想と、勝利を最優先するドジャースや米メディアの現実論。大谷が沈黙を続けている間にも、周囲では今後の起用法を巡る議論が進んでいる。

復帰戦で活躍することができるのか・・・

そして8日――大谷は何を語るのか

外側から見れば不気味とも言える「沈黙」だが、ロバーツ監督は大谷について「ここ数カ月見た中でもかなり明るい様子だった」とも話している。メディアの前に姿を見せない沈黙と、チーム内で見せている大谷の表情には、少し違いもあるようだ。

米国で「二刀流不要論」まで飛び出すなか、当の大谷本人は今、何を考えているのか。

複数の不調のリアルな経過なのか、打撃復調への手応えなのか、それとも今季の投手復帰についてなのか。その答えを我々が直接知ることができるとすれば、8日のスタメン復帰戦を前に語られるであろう、およそ3週間ぶりの「第一声」だ。

全米の視線が注がれる中、背番号17がグラウンドで、そして報道陣の前でどんな姿を見せるのか。運命の復帰戦から目が離せない。

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