自民党の権力闘争は不毛? 高市早苗vs小泉進次郎に「不安定な少数与党政権が続くことに変わりない」

小泉進次郎 (C)週刊実話Web
【自民党滅亡の序曲(2)】
参院選で大惨敗を喫し、衆参両院で与党過半数割れという異例の事態を招いた石破首相。民意が石破氏に「NO」を突き付けたにもかかわらず、居座り続けるのは驚くばかりだが、退陣は時間の問題だ。
自民党内はポスト石破に向け動き出している。高市早苗前経済安全保障担当相と小泉進次郎農相の争いが軸になりそうだ。そこに麻生太郎党最高顧問、菅義偉副総裁の思惑も絡み、国民不在の権力闘争に突入――。(全2回中の1回目。第1回を読む

小泉進次郎農相と岩盤保守層の関係性

一方、小泉氏も次期総裁の有力候補だ。

バックにいるのは菅氏や森山裕幹事長ら石破内閣を支えている主流派の面々。政治部デスクは「小泉氏は石破内閣を支える閣僚なので、総裁選に向けた動きは本格的にはしていませんが、石破氏が退陣表明をすれば、一気呵成に動き出すことでしょう」と話す。

小泉氏の場合、前回の総裁選で選択的夫婦別姓制度の導入を訴えていたように、リベラル系議員が支える構図になるとみられる。

そうなれば岩盤保守層は戻ってこず、自民党幹部は「小泉氏だと岩盤保守層は参政にすべて持っていかれ、自民の立て直しどころか、崩壊しかねない」と懸念する。

麻生氏が首相候補として高市氏と国民民主党の玉木雄一郎代表の両方を考えているのに対し、小泉氏を支える側の森山氏は立憲民主党との連立も模索している。

ただ、立憲の野田佳彦代表を首相候補にするのは党内で相当な反発が予想されるため、そこまでは考えていないようだ。

首相になれずに自民を支えるためだけに連立を組むのは、野田氏も避けたいところだ。